中国ファーウェイ(華為)の携帯電話で電話をしているかのような姿を演出したベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領。[写真 ユーチューブ]
ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は14日(現地時間)、第1回ボリバル教師の教育学大会閉幕演説で、中国製のファーウェイ(華為)の携帯電話を耳に当てて中国語でこのように語った。マドゥロ氏は「最先端のこのファーウェイフォンをどう扱うのか学びたい」と述べ、この機器が中国の習近平主席からの贈り物であることを強調した。21日に中国の藍虎・駐ベネズエラ大使と会った後には、「経済、科学、技術および人工知能プロジェクト分野で姉妹中国との相互協力が今年進展したことに満足している」というメッセージをテレグラムに投稿した。
マドゥロ氏のこうした「親中路線」に対し、米メディアCNNは「米国との緊張の中で中国との和解を公開する必要性を示すもう一つのシグナル」と解釈した。
米国のドナルド・トランプ大統領は7月、南米麻薬カルテルをテロ組織に指定し、軍事力行使を指示する指令に署名した。米政府もまたマドゥロ氏をテロ組織の首魁として、マドゥロ氏の政府を不法政権と規定した。続いて、ベネズエラ海域にイージス駆逐艦をはじめドック型輸送揚陸艦USSサンアントニオ・USSイワジマなどの上陸準備団を配備し、軍事的圧力レベルを高めた。
これに対してマドゥロ氏は「不法な政権転覆の試み」と断言し、18日には「全国に450万の民兵を配置する」と発表した。中国もまた米国の軍事力行使に反対する意思を明確にした。中国外交部の毛寧報道官は声明を通じて「外部勢力がベネズエラの内政に干渉することに反対する」と強調した。
マドゥロ氏は昨年7月、不正選挙疑惑の中で3選に成功した。
この記事を読んで…