昨年6月、サッカー韓国代表チームの李康仁(右)がゴールを決めた後に孫興憨と喜びを分かち合っている。[写真 ニュース1]
英タイムズ紙のダンカン・キャッスルズ記者は、「ザ・トランスファーズ・ポッドキャスト」を通じ、「トッテナムはアーセナル行きが迫るエベレチ・エゼ(クリスタル・パレス)を逃した後、李康仁獲得に関心を見せている」と伝えた。フットボール・トランスファーも22日に同様の話を紹介した。
トッテナムは獲得に迫っていたクリスタル・パレスのエゼを「北ロンドンのライバル」アーセナルに奪われた。ノッティンガム・フォレストのモーガン・ギブス・ホワイトの獲得にも失敗し、ジェームズ・マディソンとデヤン・クルセフスキすらも負傷で離脱した状況だ。攻撃型ミッドフィルダーとウィンガーの補強が切実なトッテナムが代替としてサビーニョ(マンチェスター・シティ)を狙っているが高額の移籍料のため交渉は進まず、マグネス・アクリウシェ(ASモナコ)と李康仁が代案になりえるという主張だ。
キャッスルズ氏は「トッテナムが獲得交渉を進めた選手のうち1人が李康仁だ。この夏の初めに、トッテナムは昨シーズンにベンチメンバーだった李康仁をPSGに連れてくる費用に対する議論を進めた」と主張した。続けて「PSGは李康仁を守りたい。だが選手が魅力的な提案を受け移籍料と代替者を得る十分な時間があるという前提の下にPSGは李康仁を手放す意向がある」と説明した。
合わせて「孫興憨(ソン・フンミン)がロサンゼルスFC(米国)に離れた後、トッテナムのダニエル・リービー会長は李康仁に関心がある。韓国人の間で積み重ねられてきた関心を考慮すれば相当な商業的損失が発生した。孫興憨が離れた直後にまた別の韓国人スター選手を迎え入れるのは当然のこと」と伝えた。トッテナムは孫興憨が所属していた当時にチケット販売とスポンサーシップ、商品販売などで年間4000万~6000万ポンド(約80億~120億円)を稼いだ。新たな韓国人スター李康仁を獲得する場合、商業的収益を期待できる。
キャッスルズ氏は「李康仁の移籍料は5000万ユーロとされるが、アクリウシェやサビーニョより安いオプションになるだろう。トッテナムは(9月1日の)移籍市場が終わる前に何かをするとみられる」と付け加えた。
李康仁は23日、パリで行われたアンジェとのフランスリーグ1第2ラウンドで後半36分に交代出場した。パス成功率100%(17回中17回)を記録し1-0での勝利に力を加えたが、出場時間は10分ほどにすぎなかった。
李康仁は14日にトッテナムと欧州サッカー連盟スーパーカップに交代出場して挽回ゴールを放ち優勝に寄与し、18日にナントとの開幕戦に先発出場し61分走った。しかしローテーションメンバーでチーム内での立ち位置が再び狭くなる様相だ。
フランスのスポーツ紙レキップは20日「李康仁がこの夏の移籍市場で自身の選択肢を直接確認したがっている」と伝えた。デジレ・ドゥエ、ブラッドリー・バルコラ、クビチャ・クワラツヘリアらとのレギュラー競争で苦戦する李康仁は北中米ワールドカップまで1年も残っていないタイミングで未来について再び悩み始めた。イングランドのアーセナルとマンチェスター・ユナイテッド、イタリアのナポリが李康仁を望んでいるという話も出ている。
この記事を読んで…