韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が15日、ソウル世宗(セジョン)文化会館で開かれた第80周年光復節記念式典で記念演説を行っている。聯合ニュース
李大統領はこの日午前、ソウル光化門(クァンファムン)の世宗(セジョン)文化会館で開かれた第80周年光復節記念式典で、「皆のために犠牲になった方々に背を向けるのであれば、また別の危機が訪れたときに果たして誰が共同体のために立ち上がるだろうか」と語った。
◇李大統領「独立有功者遺族の補償範囲を広げる」
李大統領は「共同体のために特別な犠牲を払った方々に対する礼遇と尊敬の念が大きくなればなるほど、我々共同体も一層強固になる」とし「韓国政府は独立闘争の歴史を正しく記録し、国民と共に記憶していく」と明らかにした。
さらに「存命の愛国志士の方々に格別な礼遇を尽くし、独立有功者遺族の補償範囲もさらに広げる。海外の独立有功者の遺骸返還を積極的に推進し、未叙勲の独立有功者を探し出し、皆がふさわしい礼遇を受けられるようにする」と強調した。
また「光復(解放)によって取り戻した光を二度と奪われないように、独裁と内乱から守り抜いた光が二度と消えることのないように、我々皆で共に守っていこう」と付け加えた。
◇李大統領「政治文化を変えてこそ…分裂政治から脱却」
李大統領は「国を失った悲しみを乗り越えて命を懸けて独立を勝ち取ったのも、戦争の廃墟を乗り越えて目覚ましい産業化を成し遂げたのも、金を集めてIMF通貨危機を克服したのも、武装兵力を動員した内乱から憲政秩序を守ったのも、まさに我々国民だった」とし「しかし残念ながら、政治は国民の期待する水準に及んでいない」と指摘した。
続けて「今こそ政治文化を変えなければならない」とし「政治が私益ではなく公益追求の機能を回復し、国民が政治を心配するという異常な状況を終わらせるとき、我々の中に根を下ろした葛藤と嫌悪の壁もなくなるだろう」と述べた。
そして「古いイデオロギーや陣営に基づく分裂の政治から脱し、対話と譲歩に基づく連帯と共生の政治を共に作り上げよう」と呼びかけた。
李大統領「吸収統一はしない…9・19合意を先制復元、北側の応答を望む」[第80周年光復節記念演説](2)
この記事を読んで…