尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻・金建希(キム・ゴンヒ)氏が12日午後、ソウル中央地裁で行われた拘束前被疑者尋問(令状実質審査)を終え、裁判所を出ている。 [写真 共同取材団]
前日0時ごろ拘束令状が発付され、金氏は収容棟内の一般収容室に移った。金建希特検チーム(特別検察官、閔中基)がこの日午前に発付された令状を拘置所側に伝達し、拘置所側は金氏の入所手続きを進めた。金氏は前大統領夫人という身分と拘置所内の事故などの懸念から独房に入ることになった。
拘置所側は規定に基づき金氏の人的事項を確認し、簡単に面談した後、精密身体検査を行った。その後、金氏は女性未決囚が夏に着る薄緑色の囚衣を着用した。収容番号は4398番だった。その後、金氏は収容者識別のために撮影する顔写真のマグショットを撮影した後、肌着、タオル、歯ブラシ、食器を受けて収容室に移動した。
金氏が使用する独居室は約6.56平方メートル(1.9坪)規模という。折り畳み式マットレスと毛布、物置台、テレビ、机兼テーブル、洗面台、便器などが備わった空間だ。日曜日と公休日を提供し、一日に1時間以内の運動ができる。入浴は共同浴場ですることになるが、他の収容者と利用時間が重ならないよう調整されるとみられる。
食事メニューは拘引被疑者居室収容者と同じで、一日3食、1食に3種類のおかずが提供される。この日の昼食は豚肉キムチチゲとギョーザ、エホバ炒め、チョンガキムチが提供される。朝は食パンとイチゴジャム、牛乳、ソーセージ、サラダだった。夕方はナムルと目玉焼き、大根の葉キムチ、キュウリ冷汁。ただ、金氏は食事を拒否しているという。
弁護士の面会は随時可能だ。令状発付で大統領警護処の警護・警備は全面中断した。拘束令状執行で金氏の身柄が矯正当局に引き渡されたからだ。現行「元大統領優遇に関する法律」によると、弾劾で罷免された元大統領の家族にも「必要な期間の警護および警備」は提供可能だが、尹前大統領夫婦が同時に拘束され、こうした礼遇をする必要がなくなった。
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