12日にソウル中央地裁で4時間25分にわたる令状実質審査を受けた金建希夫人がソウル南部拘置所に移動するため護送車に乗っている。[写真 共同取材団]
ソウル中央地裁はこの日0時ごろ「証拠隠滅の恐れがある」という理由で金夫人に対する拘束令状を発行した。被疑者待機室にとどまっていた金夫人は13日午前、収容服に着替えて精密身体検査、マグショット撮影など入所手続きを経て女性収容者棟の独房に収監される。12日午前10時10分から中央地裁で開かれた拘束前被疑者尋問(令状実質審査)は4時間25分後の午後2時35分に終わった。金夫人は最終陳述で「結婚前の問題まで議論されておりくやしい。判事がしっかりと判断するようお願いする」と話した。
金夫人は6日の特検では「私は何でもない人」としながら謝罪したのと違い、午前9時25分ごろ裁判所に到着すると取材陣の質問には何も答えずカメラの前で一礼して法廷に入った。令状審査が終わり午後3時ごろ裁判所を出ても「容疑をすべて否認するか」など取材陣の質問には何も答えず法務部の護送車に乗りソウル南部拘置所に移動して拘引被疑者待機室で結果を待った。
この日の令状発給の決定的な契機は特検チームが「切り札」として裁判所に提出した李鳳官(イ・ボングァン)瑞熙(ソヒ)建設会長の自白書と、ヴァン・クリーフ&アーペルのネックレス、金夫人の兄の義母宅で確保した模造品だった。
◇「戒厳直前にネックレス返却」…金夫人「受け取ってない」否認し拘束
李会長が11日に特検チームに提出した自白書には「2022年3月9日の大統領選挙では直後にネックレスを購入しアクロビスタ地下の飲食店で金夫人と会い当選祝いとともに渡し、金建希特検法が再推進されていた昨年末の戒厳直前に返却された」という内容が盛り込まれた。李会長は「その後金夫人とまた会い長女の婿であるパク・ソングン元検事が『尹錫悦政権で働く機会がないか調べてほしい』という趣旨で要請した」と事実上わいろ供与の容疑を認めたという。
金建希夫人を逮捕、大統領経験者夫妻が初めて同時収監(2)
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