中国共産党対外連絡部長の劉建超氏。[写真 中国共産党対外連絡部]
9日(現地時間)、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は匿名の消息筋を引用し、中国共産党対外連絡部長の劉建超氏(61)が先月末、海外出張を終えて北京に戻った後に連行されたが、拘禁の理由はまだ確認されていないと報じた。
劉氏は中国外交部において経験豊富な長官級の人物だ。2022年からは外国の政党や社会主義国家との関係を管掌する業務を担ってきた。
劉氏は拘禁前、対外連絡部長としてシンガポール、南アフリカ共和国、アルジェリアを公式訪問していた。
昨年には米国ワシントンとニューヨークも訪れ、米国現地では劉氏を次期外交部長とみなす雰囲気があったとWSJは伝えた。
ある米政府当局者は「中国は基本的に、彼が次期外交部長になるだろうと我々に伝えていた」と語った。
劉氏と会議を行った米側関係者は、安定的な米中関係の必要性に関する彼の真摯な発言を高く評価し、一部の出席者は、中国国内で投資リスクを評価する西側企業への取り締まりを含む中国政策に対する米国の懸念を認識し、解決しようとする姿勢を見せていたと記憶している。
劉氏は当時の訪問で、アジア・ソサエティのようなシンクタンク、世界的投資ファンド「ブラックストーン」のスティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)、ヘッジファンド会社「ブリッジウォーター・アソシエーツ」創業者のレイ・ダリオ氏、そしてトニー・ブリンケン国務長官を含むバイデン政権関係者と交流を深めた。
しかし、中国共産党は劉氏のこうした動きを快く思っていなかったとWSJは報じた。公式に職務を受けてもないのに、自分のことを次期外交部長として振る舞うことを不適切と見なしたという。
劉氏が受けている容疑は公開されていないが、その拘禁は習近平国家主席(72)の人事スタイル、習氏の指揮下で続く当局による規律粛清運動、監察調査と関連している可能性がある。
党の監察機関は国家安全上の懸念などを理由に公務員に対する監視を強化しており、多くの高官が汚職、無能、機密漏洩などの容疑で処罰されてきた。
中国外交政策に精通する消息筋は、習氏が公職者任命において「政治的忠誠心」をますます重視しているとし、劉氏の不在が中国外交の専門性を低下させる可能性があると懸念を示した。
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