左から、米国のドナルド・トランプ大統領、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領。[写真 AP=聯合ニュース]
トランプ氏はこの日、ホワイトハウスで開かれたアップル(Apple)の投資計画発表イベントで、ロシア・ウクライナ間の首脳会談が合意に至るかどうかを尋ねられると、「合意の可能性は非常に高い。ごく近いうちに会談が開かれる可能性がある」と答えた。また「今日はプーチン大統領と非常に良い対話をした。長い旅程を終わらせる非常に良い可能性がある」とも語った。
これに先立ち、スティーブ・ウィトコフ中東特使がロシア・モスクワでプーチン氏と行った約3時間の会談に関して、トランプ氏は自身のSNSでも「非常に生産的な会談だった」とし「大きな進展があった」とその意義を強調した。続けて、「皆がこの戦争を終わらせなければならないことに同意している。我々は今後数日、あるいは数週間のうちにそれに向けて努力する」と述べた。
この日、ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、トランプ氏が早ければ来週にもプーチン氏と直接会談し、その後すぐにプーチン・ゼレンスキー両氏との3者会談を行おうとしていると報じた。トランプ氏はこの計画を、ゼレンスキー氏を含む欧州各国首脳との電話会談の中で明かしたという。この会談には、欧州側から英国のキア・スターマー首相、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相、NATO(北大西洋条約機構)のマルク・ルッテ事務総長が参加し、米国側からはトランプ氏のほか、J・D・バンス副大統領、マルコ・ルビオ国務長官、ウィトコフ氏が参加した。
ゼレンスキー氏も通話後、状況の改善の可能性を示唆した。国民向け演説の中で「ロシアがいくらか停戦に前向きな姿勢を見せているようだ」とし「彼ら(ロシア)に対する(停戦の)圧力が効果を発揮している」と語った。
これにより、トランプ氏がこれまで仲介してきたウクライナ戦争の停戦協議が、早ければ来週にも重要な転機を迎える可能性があるとの見方が出ている。トランプ氏は就任以降、ウクライナ戦争の停戦交渉を仲介してきたが、プーチン氏が一貫して消極的な立場を取っていたため、協議は進展していなかった。だが、3者による直接会談が実現すれば、停戦協議に有意義な進展が期待できる。
ただし、依然として楽観論には慎重な雰囲気も感じられる。トランプ氏は停戦協議の合意の可能性に関する記者の質問に、「その件については語りたくない。以前からこの件で何度も失望してきたからだ」と慎重な姿勢を見せた。ゼレンスキー氏も「最も重要なのは、彼ら(ロシア)が細部で我々(ウクライナ)や米国を欺かないことだ」と述べ、ロシアに対する警戒を緩めていない。
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