米国のスティーブ・ウィトコフ中東担当特使。[写真 AP=聯合ニュース]
今回の訪問は、ドナルド・トランプ大統領が設定した停戦交渉の期限(8月8日)を前に行われる最後の外交的努力とみられている。トランプ氏は3日、ニュージャージーからワシントンに向けて出発する前に、記者団に対し、「ウィトコフ特使が水曜日か木曜日ごろにロシアへ行くことになりそうだ」とし「ロシア側が彼に会いたがっている」と語った。
ロシアが制裁を回避するには何をすべきかという記者の質問に対して「人々がこれ以上死なないように合意することだ」と述べ、今回の訪問の目的が停戦合意の締結であることを明確にした。ロシアのクレムリン宮(ロシア大統領府)も、ウィトコフ氏訪問の可能性を排除しなかった。ドミトリー・ペスコフ報道官は「我々は常にウィトコフ特使をモスクワで迎えることをうれしく思っている」とし「こうした接触は重要で意義深く、非常に有益だ」と評価した。
トランプ氏は、ロシアがこの期限内に停戦に合意しなければ高関税を課し、さらにロシアと取引する国にも二次関税を課すと警告している。最近では、トランプ氏がドミトリー・メドベージェフ国家安全保障会議副議長と核の脅威を巡る発言を応酬し、両国間の軍事的緊張が高まる中での今回の特使派遣が、劇的な突破口を開くことができるかどうか注目されている。
一方、ウィトコフ氏のロシア訪問は今回で5回目。これまで2月11日、3月13日、4月11日、4月25日にロシアを訪問し、ウラジーミル・プーチン大統領と面談している。
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