ニューカッスル戦で先制ゴールを決めたブレナン・ジョンソン(左)と肩を組んで喜ぶ孫興慜(ソン・フンミン、真ん中)。ジョンソンはトッテナムお別れ試合となった孫興慜のために「カメラ」パフォーマンスを見せた。 ウ・サンジョ記者
孫興慜は3日、ソウルワールドカップ(W杯)競技場で開催されたクーパンプレイシリーズ、ニューカッスル・ユナイテッド(イングランド)との親善試合に先発出場した。これに先立ち孫興慜は2日の記者会見で「この夏にチームを離れることにした。英語も話せなかった少年が男になって出ていく」と発表した。
事実上トッテナムでの最後の試合に孫興慜は太極模様の背番号7のユニホームを着て左ウインガーとして出場した。背番号と数字が同じ7分と77分に観客席のファンがトランペット演奏をすると、観客は孫興慜の応援歌「ナイス・ワン・ソニー」を合唱した。
これに先立ち前半3分、トッテナムのブレナン・ジョンソンが得点後、両手でカメラを形を作ってパフォーマンスをした。孫興慜の「カメラ」パフォーマンスをしたのだ。孫興慜は後半20分に交代して退くと、観客席をトッテナムの象徴色の白に染めた観客が起立拍手を送った。トッテナムのチームメートは孫興慜に集まって一人ずつ抱擁し、ベンチに座った孫興慜は熱い涙を流した。試合は1-1で終了した。
孫興慜は過去10年間所属したイングランドプレミアリーグ(EPL)トッテナムを離れ、「北ロンドンの伝説」として残ることになった。孫興慜は前日、移籍を決心した背景に「ヨーロッパリーグ優勝で私ができることはすべてした」とし「新しい環境で変化が必要な時」と説明した。孫興慜は昨季(2024-25)EPLで7得点に終わり、6月に就任したトーマス・フランク新監督はこれまでのプレシーズンマッチに孫興慜を交代選手として起用した。
(自身の)優勝のためにトッテナムを離れたハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン)と違い、孫興慜は(チームの)優勝のために離れなかった。そして昨季、チームのヨーロッパリーグ優勝に寄与した。孫興慜は2015年にトッテナムに入団して以来173得点・101アシスト(EPLおよび各種大会含む)という記録を残した。特に2019年のバーンリー戦で79メートル単独ドリブルから決めたゴールで「プスカシュ賞」を受賞した。2022-23シーズンには22得点でEPLゴールデンブーツ(得点王)を受賞した。スカイスポーツなど海外メディアは「孫興慜は現世代のトッテナムのアイコン」と呼んだ。チームメートのジェームズ・マディソンは「孫興慜がトッテナムであり、トッテナムが孫興慜」と表現した。
前日の記者会見で孫興慜は移籍先を具体的に明らかにしなかった。その代わり「(来年の北中米W杯が)自分の最後のW杯になるかもしれないので、すべてを注げる環境でなければいけない」とヒントを与えた。W杯開催国の米国へ行く可能性が高いとみられる。海外メディアも米メジャーリーグサッカー(MLS)ロサンゼルスFC(LAFC)を有力な移籍先と予想した。孫興慜はMLS年俸3位(870万ドル、約13億円)のセルヒオ・プスケツ(インテル・マイアミ)より多くの年俸を受けると予想される。サウジアラビア球団が巨額の移籍料を提示したのが最後の変数だ。
孫興慜は「一日一日にすべてを注いだ選手として記憶されたい。3カ月前にヨーロッパリーグ決勝戦が行われたビルバオでの夜のことが忘れられない。(移籍決定について話して)すっきりして、またプレーする力を得たようだ」と語った。この日、始蹴式をした親しい俳優パク・ソジュンは「孫興慜の長い旅程のおかげで夜を明かし、感謝し、楽しく幸せだった」と話した。
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