31日、ソウルW杯競技場で行われたFCソウルとのアジアツアー試合で、ゴールを決めて投げキッスをするFCバルセロナのラミン・ヤマル チェ・ギウン記者
ハンジ・フリック監督(60、ドイツ)が率いるバルセロナは31日、ソウルワールドカップ(W杯)競技場で開催されたアジアツアー親善試合でソウルに7-3で勝利した。両チーム合わせて10ゴールが生まれ、暑さを吹き飛ばすサッカーショーとなり、競技場を訪れた6万2482人の観客を沸かせた。
「50年に一度の才能」と呼ばれるヤマルはこの夏にリオネル・メッシ(38、インテル・マイアミ)の背番号10を受け継いだ後、この日初めての得点したほか、華麗なドリブルと次元が異なる左足シュートを見せた。メッシは15年前にバルセロナ所属で訪韓した際、Kリーグオールスターを相手に17分だけプレーして2得点したが、ヤマルはこの日、前半戦の出場で2得点した。
ヤマルは1-0とリードした前半14分、左足ミドルシュートで得点した。2-2の前半ロスタイムには絶妙な方向転換ドリブルの後、また左足でゴールネットを揺らした。前半8分にはヤマルがゴールポストに当てたシュートをロベルト・レバンドフスキ(37、ポーランド)が押し込み、ヤマルは先制ゴールにも絡んだ。ヤマルは投げキッスのパフォーマンスでファンサービスをした。
ヤマルは「得点マシーン」レバンドフスキ、ブラジル代表のハフィーニャ(29)らと先発メンバーで出場した。2019年のユベントス(イタリア)の訪韓当時にはクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)が試合に出場しない「ノーショー事態」で国内ファンの怒りを買ったが、バルセロナは前半に最精鋭メンバーで臨んだ。ヤマルなどバルセロナ中心選手の義務出場条項が契約に含まれていたという。
2024-25シーズン18得点・25アシストでバルセロナのスペインリーグ、国王カップ、スーパーカップ3冠に寄与したヤマルが紹介されると、観客席から最も大きな歓声が上がった。FCソウルもジェシー・リンガード(イングランド)、アンデルソン(ブラジル)、ヤザン(ヨルダン)など精鋭メンバーで臨んだ。ソウルのサポーターは「Seoul」、バルセロナのファンは「Barca」のカードセクションを見せた。
バルセロナのヤマルは前半戦、右サイドで華麗なドリブルを見せた。前半8分の逆襲チャンスではダニ・オルモ(スペイン)がドリブルしながらパスを入れ、ヤマルのシュートが右ゴールポストに弾かれると、ゴール前のレバンドフスキが左足で押し込んだ。
前半14分にはヤマルがソウルの攻撃を遮断した後、ドリブルで仕掛けた。自身のヒールパスがソウルの選手に当たってこぼれると、これにすかさず反応したヤマルはペナルティエリア右側から強力な左足シュートを放った。ボールはソウルGKカン・ヒョンムの手を弾いてゴール右隅に入った。
ヤマルは自陣でドリブルをして失点にも絡んだ。前半26分、ヤマルのボールを奪った金珍洙(キム・ジンス)が左サイドからグラウンダークロスを入れると、趙英旭(チョ・ヨンウク)がこれに左足で合わせて1-2と追い上げた。前半ロスタイムにはソウルのアンデルソンが絶妙なスルーパスを入れ、攻撃に加担した中央DFヤザンが強力なシュートを決めて2-2の同点に追いついた。
しかしまたヤマルが見せた。後半ロスタイム3分の逆襲チャンスで、オルモのスルーパスを受けたヤマルは方向転換ドリブルで金珍洙を剥がした後、左足シュートでゴールを決め、前半戦を3-2とリードして終えた。
バルセロナは後半開始と同時にヤマルら先発11人を入れ替え、マーカス・ラッシュフォード(28)、ガビらを投入した。ラッシュフォードとFCソウル主将の腕章を付けて先発出場したジェシー・リンガード(33)の対決が実現した。マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)とイングランド代表で共にプレーしたラッシュフォードとリンガードは敵としてぶつかった。後半6分、ラッシュフォードの強力なシュートはGKの好セーブに阻まれた。
後半9分、バルセロナはDFアンドレアス・クリステンセンの強烈なミドルシュートで4-2とリードを広げた。後半28分にはフェラン・トーレスがチーム5点目、後半30分にはガビが絶妙なターンから6点目のゴールを決めた。ソウルは後半40分、チョン・ハンミンの得点でスコアを3-6としたが、後半44分にラッシュフォードのパスを受けたフェラン・トーレスがこの日2得点目となるゴールを決め、7-3で試合を終えた。
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