集落の地盤が崩壊した慶尚南道山清郡生比良面のサンヌン集落。19日の記録的豪雨による山崩れで地盤が沈下し、集落の住宅と道路が崩壊し土に埋まった状態だ。[写真 山清郡]
◇「集落の復旧不可能…集団移住推進」
山清郡などによると、郡はサンヌン集落の代替地を用意し、移住団地を設けて集団移住させる計画だ。集中豪雨により集落の下で山崩れが発生し、その上側にある集落の地盤が消え集落の復旧は事実上不可能と判断したためだ。正確な地盤沈下規模は確認中だが、集落へ向かう道路が崩壊し、住宅の一部が崩れた地盤の下へ押し流され土砂に埋もれるなど被害が深刻な状態だ。
このようにサンヌン集落にある住宅24棟と斎室2棟の26棟はほとんどが山崩れにより破損した。集落が山の尾根に位置するため山崩れの被害を正面から受けたというのが山清郡の説明だ。現在追加の崩壊も懸念されるため、集落と道路に積もった土砂を除去する作業も不如意な状況だ。集落には進入禁止措置が下された。
サンヌン集落のキム・グァンヨン里長は中央日報の取材に「家屋がみんな崩れたり傾いてひびが入り、到底暮らせない状況。集落の下の土砂を片づけるのも難しい。間違えば上に積もった土砂が崩れ落ちたり地盤が崩壊したりして負傷しかねない」とした。キム里長は「いまも地盤が沈下している。集落の機能を喪失した」と複雑な思いを述べた。
◇「一生暮らす土地、眺めてでも暮らしたい…」
自治体が集団移住を推進するサンヌン集落には13世帯16人が暮らす。残りの住宅は週末住宅や空き家という。住民はほとんどが70~80代と高齢だ。山崩れの中で一部住民が集落に孤立したケースはあったが、幸い人命被害はなかった。住民らは先週まで臨時避難場所の生比良小学校にとどまり、今週からモーテルなど宿泊施設で生活している。
キム里長は「高齢者の大部分がここで生まれ育ったため、故郷の集落を離れることへの心残りが大きい。集落が見える所から故郷も眺めながらでも暮らしたいという心情」と伝えた。自治体は中央政府にサンヌン集落の集団移住を建議し用地取得と住宅建設など移住に必要な予算を議論する予定だ。
山清郡の李承和(イ・スンファ)郡守は「サンヌン集落住民の命と安全のため何があっても必ず移住団地を推進したい」と明らかにした。
◇慶尚南道で22年ぶりの集団移住…台風14号以来
自然災害で集落全体が集団移住した事例は珍しい。慶尚南道では22年ぶりだ。2003年に巨済市一運面(コジェシ・イルンミョン)の臥硯(ワヒョン)集落の集団移住が唯一だ。臥硯集落は台風14号襲来で大きな被害を受け、73世帯130人ほどが住居を移した。
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