ソ連崩壊以降、ロシアは領土全域の膨大な核兵器とインフラを受け継いだ後、これらを統合した。１９９０年代初期にウクライナ、ベラルーシ、カザフスタンから撤収したソ連の核弾頭約３万５０００発がロシア領土に集中的に配備された。ロシアの核兵器の数は絶対的規模でかなり減少したが、２０２５年基準で４３０９個の活性核弾頭を保有している。

現在、戦略的核施設は生存力を確保し、標的追跡を複雑にしようとプレセツク、イルクーツクからカムチャツカとカリーニングラードにいたるまで分散している。米国と締結した各種条約が弱まり、ロシアの教理が核抑止力強調に転換し、このため従来の基地の現代化と新しいインフラ構築がロシアの長期国防計画の核心要素とみられる。


＜３＞ロシアの新型デコイドローンが１００％中国製部品で製作


ウクライナ国防情報局（ＧＵＲ）が最近、ロシアが中国産部品１００％で製作したデコイドローンを使用していると主張した。ロシアの武器には長い間、数カ国の部品が含まれたが、今回はロシアのドローンが中国産部品で製作された最初の事例とみられる。これは中国がウクライナ戦争でロシアに対する支援を強化していることを追加で立証している。

ＧＵＲによると、このドローンはウクライナ空軍防御網を圧倒しようとしてロシアが使用する新しいデコイドローンだ。シャヘド１３６ドローンと似ているが、はるかに小さいという。このドローンはデコイの役割のほか、最大１５キロの弾頭を搭載できて攻撃用としても使用できる。ＧＵＲはロシアの武器から発見された数千の外国部品に関するデータベースを管理しようと「戦争と制裁（Ｗａｒ　＆　Ｓａｎｃｔｉｏｎ）」プロジェクトを進めている。戦争と制裁プロジェクトは新しいドローンのすべての部品とモジュールは中国産と明らかにしている。

ＧＵＲは少なくとも２機の新型デコイドローンを回収したが、うち１機に装着された部品は自動操縦装置が装着された飛行コントローラー、ナビゲーションモジュールおよびアンテナ、そして大気速度センサーなどが広東省に本社を置くＣＵＡＶテクノロジーズという企業が供給したことが確認された。ＣＵＡＶテクノロジーズは２０２２年１０月、ウクライナとロシアに対する製品供給制限を発表した。

ＧＵＲの新しいロシアデコイドローンに対する調査結果は、ロシアがドローン技術、特に人工知能と機械学習分野で中国に依存している時点に出てきた。６月、ＧＵＲはスムイ地域で使用されたロシアＶ２Ｕドローンが人工知能を活用し、自律的に目標物を探索して選択できるという事実を発見した。Ｖ２Ｕは中国産Ｌｅｅｔｏｐ　Ａ２０３マイクロコンピュータと米エヌビディア（ＮＶＩＤＩＡ）Ｊｅｔｓｏｎ　Ｏｒｉｎモジュールを搭載した中央プロセッサを使用した。

また、ロシアは中国の支援を受け、光ファイバーで制御されるドローンの範囲を５０キロまで拡大する計画だ。到達範囲が増えれば、すでにウクライナ軍に大きな被害を与えている同システムにロシアが大きい利点を得ることになる。

チェ・ヒョンホ／ミリドム代表／軍事コラムニスト


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