昨年10月16日(現地時間)、ガザ地区最南端ラファ近隣のタル・アル・スルタンで射殺されたパレスチナ武装組織ハマスの指導者ヤヒヤ・シンワル氏。 [AFP=聯合ニュース]
同紙によると、シンワル氏の妻サマル・ムハンマド・アブ・ザマル氏は他のハマス指導者の妻らとガザ地区から脱出した。サマル氏は偽造パスポートを使用してラファの国境を越え、トルコに渡った。ガザ地区からの脱出には、ハマスが指導部の家族を保護するためにかなり以前に構築した通路を利用したとみられる。
昨年10月にはサマル氏が有名ブランドのハンドバッグと推定される物を持って地下トンネルを通過する映像が公開されたりもした。当時の映像はハマスがイスラエルの民間人を相手にテロをする数時間前に撮影されたという。
夫シンワル氏はガザ地区戦争の始点となった2023年10月7日のハマスによる奇襲攻撃を主導した人物だ。イスラエル軍は昨年10月16日、ガザ地区最南端ラファ近隣タル・アル・スルタンでシンワル氏を射殺した。シンワル氏はイスラエルの対ハマス戦争で最優先標的だった。約1200人のイスラエル人が死亡した「アルアクサの洪水」作戦の総責任者でありハマスの首長だった。
巨額の現金を持ってトルコに渡ったサマル氏は、夫シンワル氏が射殺されてから数カ月後に再婚したというのが、テレグラフ情報筋の伝言だ。この情報筋によると、サマル氏の結婚式と定着はハマス政治局委員の斡旋で進められた。
ガザ地区の住民はハマス指導部に対し「彼らは子どもをトルコやカタールに留学させ、私たちの子どもは墓に送る」とし「他の腐敗したアラブ国家の指導者と変わらない。彼らは自分たちのことしか考えない」と批判した。
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