4月、カンボジアのフン・マネット首相(真ん中)がタイのシナワット首相(左)とカンボジア・プノンペンの平和宮殿を歩いている。 [聯合ニュース]
ロイター通信などによると、24日午前、紛争地域のタイ東部スリン州とカンボジア北西部ウドーミアンチェイ州の間の国境地域で武力衝突が発生した。タイとカンボジアは相手が先に挑発したと主張している。
タイ軍は「タモアントム寺院でカンボジア軍のドローンが旋回する音が聞こえた後、武装したカンボジア兵力が投入され、タイ軍基地に射撃した」と伝えた。タイ軍によると、交戦の過程でカンボジア軍は民家に向けて多連装ロケットなど重火器を発砲した。このため少なくとも2人が死亡し、住民4万人が避難したと明らかにした。タイ軍は国境地域にF-16戦闘機を配備した。
一方、カンボジア国防省はタイ軍が先に攻撃を始めたとし、「タイ軍のカンボジア領土侵入に対応した」と主張した。カンボジアのフン・セン上院議長もフェイスブックに「カンボジアの2州がタイ軍の攻撃を受けた」と投稿した。
タイとカンボジアはフランスのインドシナ統治時代に形成された817キロの国境を挟んで長く紛争を続けてきた。今回の交戦は国境紛争が激化する中で生じた。5月末に両国の国境で小規模な銃撃戦があった。その後、タイはカンボジアに対して電気・インターネット供給を一部中断した。カンボジアはタイ産燃料、天然ガス、果物・野菜など主な輸入品目の搬入を中断するなど互いに報復措置を取った。
最近は国境地域での地雷爆発事故でタイの軍人が負傷する事件が続いた。16日には巡察中だったタイの軍人1人が対人地雷で脚を失った。前日午後にもカンボジア側が埋設した地雷でタイの軍人が負傷した。これを受け、タイ政府はカンボジア大使を追放した。続いてカンボジア駐在のタイ大使を呼び戻して外交関係を格下げした。
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