[YouTubeチャンネル『ユナニ・オヌル』キャプチャー]
16日、各種オンラインコミュニティでは、今月3日に韓国のYouTubeチャンネル「ユナニ・オヌル」に投稿された動画が一歩遅れて話題となった。
この動画でユーチューバーのAさんは、最近芸能人が訪れた麗水の有名グルメ店5カ所を実際に訪問して紹介している。そのうちの1カ所で、店側が客であるAさんに横暴な態度を取る様子がそのままカメラに収められた。この食堂は、定食とソデフェ(カワヒラの刺身和え)で有名な店で、モッパンユーチューバーのプンジャのYouTubeグルメ紹介コーナー「ットカンチプ」にも紹介され、さらに人気を集めていた。
動画によると、店側は1人で訪れたAさんに対し、「1人前としてはやっていない」と案内した。これに対してAさんは2万6000ウォン(約2800円)分の料理2人前を注文した。
その後Aさんは店側に「顔だけ映るように料理の動画を撮ってもいいか」と尋ね、許可を得たうえで、店の隅の席に座り、次々に出されるおかずを動画に収めた。そしてカメラを切って静かに食事を続けた。
だが突然、店側がAさんに向かって怒鳴り始め、急かしてきたため、Aさんは慌ててカメラのスイッチを再びオンにしたという。
動画の中で店側は、「あなた1人だけが来るわけじゃない」「早く食べて」「こんなふうに居座ったら(時間が)いくらあっても足りない」「予約客がいる」といった言葉を次々と浴びせ、食事を急かした。
これに対してAさんは、「店に入ってからまだ20分しか経っていない」と伝えたが、店側は「だから何?」「たかが2万ウォンで」「帰ればいい」「なんだあの態度」と、さらに言葉を矢継ぎ早に浴びせて圧力をかけた。
Aさんによると、当時店には待っている客もおらず、他の客も普通に食事をしていたが、Aさんにだけ繰り返し怒鳴ってきたという。
Aさんは再び食事を続けようとしたが、動揺のあまり手が震えて、まともに食べることができなかった。結局Aさんは「胃もたれしそう」と言ってほとんど手をつけずに席を立った。
店側は後になってからAさんに「帰れというわけじゃない。(代金は)いらない、そのままにしておいて」と言ったが、Aさんは「もう食べられそうにない」と言って店を出た。食事代は、店を出た後に名刺に記載されていた口座に振り込んだ。
Aさんは「入店してからまだ20分しか経っておらず、何も言わずに黙々と食べていたのに、(時間が)ないなどと言われて腹が立った。自分が何か悪いことしたのかと思い、悔しく悲しかった」と涙ながらに語った。
この映像を見た人々は、「観光を売りにしている都市でこれはないだろう」「2人前を注文したならそれでいいじゃないか」「手が震えるのは、とても共感できる。暴言を聞いてご飯なんて喉を通るか」「役所が営業停止にすべきだ」「麗水市民として代わりに謝りたい」などの反応を示した。
Aさんの動画が話題になると、当時Aさんと一緒に店にいたと明かした人は「私たちも食欲が一気に失せて急いで出た」とも語った。
論争が大きくなると、麗水市は当該店舗に対する実態調査に乗り出した。
麗水MBC(文化放送)によると、市は問題の食堂を直接訪問した。店主は市の関係者に対し、「該当ユーチューバーが同意なく動画を撮影した。本人の声が大きかったせいで誤解が生じたようだ」と話したという。
市は当該業者に対して対応に関する教育を行うとともに、今後特別衛生点検も行う予定だと明らかにした。
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