W杯本戦までに解決すべき課題を多く抱えた洪明甫監督。[写真 ニュース1]
結果は残念だった。韓国はランクが低い中国に3-0、香港に2-0で勝ったが、大会最終戦で対戦したライバル日本に0-1で敗れた。韓日戦史上初の3連敗となった。優勝トロフィーも日本に渡し準優勝にとどまった。韓日戦での敗北は昨年7月から代表チームの指揮を取る洪監督が13試合目で経験した初の敗北だった。だが洪監督チームのW杯本戦での競争力に疑問を提起する声は大きくなった。これまで韓国が相手にしたチームはいずれも国際サッカー連盟(FIFA)ランキングが低かった。
17位の日本が洪監督体制でこれまで対戦したチームのうち韓国よりランキングが高い最初の相手だった。専門家らは「多くの課題を残した大会。来年W杯本戦で対戦するチームのほとんどが韓国よりランキングが高いが、今回明らかになった弱点を補完しなければ1勝も難しい。厳しい予防注射だと考えて徹底的に備えなければならない」と口をそろえる。パク・チャンハ解説委員は「W杯本戦まで多くて5~6回の代表チーム招集機会がある。時間がとても足りずこれ以上はテストが難しい。東アジアカップを通じて点検したデータを活用して選手であれ戦術であれ最適な組み合わせを探すことが最も現実的な課題」と分析した。
彼は「韓日戦であらわれたように相手の分析が不足すれば苦戦する。W杯本戦の組み合わせが確定したら相手を徹底的に分析してそれに合わせた戦術を準備するのも短期間でチーム競争力を引き上げる方法」と助言した。イ・グンホ解説委員も「日本が予想よりはるかに強く前方へプレスした。W杯のレベルに合わせて組織力とビルドアップ体系を細かく整えなければならない。またセットピースで多くの得点チャンスが出ているが、そうした場面が少なかった。多様なセットピース準備がそのまま競争力」と指摘した。
所得もあった。攻撃手李昊宰(イ・ホジェ)、ミッドフィルダー姜尚潤(カン・サンユン)ら新鋭選手がAマッチデビューを飾り実力を立証した。両選手は香港戦でゴールを決め洪監督に印象付けた。完成度は劣るがスリーバック戦術もある程度身についた。洪監督は「今回の大会で多くて5人以上の選手を注視した。今回テストしたスリーバック戦術でも競争力を見せた選手がいる」として期待感を示した。イ・グンホ委員は「スリーバックという新しいオプションができたのは収穫だ。また、ニューフェイスを多く発掘して既存のレギュラー選手らと競争体制を構築した」と評価した。
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