メラニア氏の写真の中にウクライナの象徴の三叉戟を合成したソーシャルメディア掲示物 [X キャプチャー]
15日(現地時間)のガーディアンなどによると、ウクライナに対するトランプ大統領の立場の変化には、メラニア氏が決定的な役割をしたという見方がウクライナのソーシャルメディアを中心に広まっている。
メラニア氏は過去に共産主義体制下のスロベニアで幼児期を過ごした。現在、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のスロベニアはウクライナを支持している。
メラニア氏もウクライナ戦争初期、「罪のない人々が苦痛を受ける姿に胸が痛む」とし、ウクライナ支持の意思を明らかにした。これについてはスロベニアとウクライナがそれぞれユーゴスラビアとソ連という共産主義体制から独立して民主化を成し遂げたという点で共感しているという解釈が出てきた。
特にトランプ大統領が14日、ウクライナに対する大規模な支援を決めたという事実を知らせながらメラニア氏に言及した点が、ウクライナ国民に強い印象を残したと、海外メディアは伝えた。
トランプ大統領は「(プーチン大統領と)対話をすればいつも気分が良い。それで『対話がうまくいった』と思っても、その日の夜にはミサイルが飛ぶ」と語った。続いて「帰宅して妻に『私は今日ウラジミール(プーチン大統領)と電話をした。よい対話をした』と話すと、妻はこう答える。『そうですか(ウクライナの)他の都市がまた攻撃されているのに』とだ」と伝えた。
メラニア氏の人気を反映するかのように、ウクライナのソーシャルメディアではメラニア氏とウクライナの象徴を合成した掲示物などが登場している。
例えば、深い帽子で顔が半分ほど隠れたメラニア氏の写真の左側の胸にウクライナの国家的象徴の三叉戟のロゴを合成している。この掲示物はメラニア氏を「要員」と呼んでいる。メラニア氏がウクライナ情報局の要員のようにトランプ大統領を説得したと表現していると解釈される。
また、行政命令に署名するトランプ大統領の後ろのメラニア氏の写真と共に「ベネ・ゲセリットのメラニア姉妹」という説明が付いた掲示物もある。ベネ・ゲセリットはSF小説『デューン』シリーズに登場する女性超人集団で、背後で莫大な影響力を行使する。
トランプ大統領は14日、ウクライナにNATOを通じて攻撃武器を支援し、50日以内に終戦に合意しなければロシアとロシア貿易国に100%の「2次関税」を課すと警告した。ただ、トランプ大統領はロシア本土を打撃できる長距離武器の提供には「その考えはない」と明らかにした。
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