故エリザベス2世英女王(右)が2019年6月3日、当時のトランプ米大統領を国賓として招待し、バッキンガム宮殿で国賓晩餐会を開いた。 [AFP=聯合ニュース]
AP通信によると、バッキンガム宮殿は14日(現地時間)、トランプ大統領が9月17-19日に英国を国賓として訪問すると発表した。
トランプ大統領は1期目の2019年、当時のエリザベス2世女王に国賓として招待され、英国を訪問した。当時、英国はトランプ大統領の性向に合わせて派手な歓待を準備し、トランプ大統領は深い感銘を受けたという。今年9月にトランプ大統領は英国を2度国賓訪問する最初の米国大統領となる。
チャールズ3世とカミラ王妃はウィンザー城でトランプ大統領を迎える計画だ。
スターマー英首相は2月の訪米当時、チャールズ3世の招待状をトランプ大統領に伝達した。トランプ政権の発足後、関税や安全保障などさまざまな懸案が浮き彫りになった点を考慮すると、スターマー首相が国賓としてのトランプ大統領招待を進めたとみられる。
招待状を受けたトランプ大統領は笑顔で「彼はとても立派な紳士であり、本当にすばらしい」と言いながらその場でチャールズ3世の署名を直接確認し、「署名が美しい。国王は美しく立派な人」と絶賛した。
ジョージ・W・ブッシュ氏やバラク・オバマ氏など歴代米大統領は2度目の英国訪問ではウィンザー城で国王と茶を飲んだり昼食会をしたりするのが慣例だった。
一方、英与党の一部ではトランプ大統領に対する国賓招待に反対する意見もある。
トランプ大統領がイスラエルのガザ地区戦争を支持し、イギリス連邦所属のカナダを米国の51番目の州に編入するべきという発言までした状況で国賓とするのが適切なのかという趣旨だ。カナダの国家元首であるチャールズ3世英国王は5月27日、英国の王としては48年ぶりに初めてカナダ・オタワ議会の開会式に出席し、「国王演説(The Speech from the Throne)」を行った。「カナダを米国の51番目の州にする」というトランプ大統領の圧力に対抗し、英国王を王とする英連邦国家のカナダ議会で英国の国王が直接出てカナダのアイデンティティを浮き彫りにするという意図と解釈された。チャールズ3世はこの日の演説でカナダの自決権と独立性を強調した。
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