14日夜から降り続いた豪雨により、釜山沙上駅の工事現場が浸水した様子。[写真 釜山消防災害本部]
14日、韓国気象庁によると、午前7時現在、釜山(プサン)および慶尚南道(キョンサンナムド)全域に発令されていた豪雨特報はすべて解除された。巨済(コジェ)には242ミリ、釜山沙上区(ササング)には192.5ミリの累積降水量が記録された。
気象庁の基準によると、3時間に60ミリ以上または12時間に110ミリ以上の降雨が予想される場合に豪雨注意報、3時間に90ミリ以上、または12時間に180ミリ以上と豪雨警報が発令される。
慶南昌原(チャンウォン)消防本部によると、前日からこの日午前6時までの間に道内で44件の豪雨関連の被害が報告された。
前日午後5時20分ごろ、陜川郡大陽面(ハプチョングン・テヤンミョン)の道路で走行中のバンが雨で横転し、運転者が軽傷を負った。
午後5時40分には昌原市馬山合浦区礼谷洞の(チャンウォンシ・マサンハッポグ・イェゴクドン)のカーブ道路で車がスリップして横転し、運転者と同乗者2人が軽傷。
午後7時40分には密陽市加谷洞(ミリャンシ・カゴクドン)の地下道が浸水の恐れがあるとの通報があり、消防が安全措置を取った。
釜山では前日午後6時に豪雨注意報が発令された後、豪雨警報に格上げされたが、再び注意報へと切り替わり、午前4時ごろに解除された。
特報が維持されていた間、釜山では100ミリを超える雨が降った。地域別の降水量は、沙上区192.5ミリ、沙下区177.5ミリ、北区169.5ミリの順に多かった。
消防には合計89件の雨による被害通報があった。
また、釜山発KTXの始発列車が豪雨の影響で22分遅延した。
韓国鉄道公社(KORAIL)によると、釜山駅を午前4時38分に出発し、午前7時49分にソウル駅に到着予定だったKTX166便が、沙上~釜田間の豪雨により約22分遅れて運行された。
人的被害はなかったが、崩壊の危険があるとされた東区凡一洞(トング・ポムイルドン)のあるマンションでは33世帯51人が、釜山鎮区草邑洞(プサンジング・チョウプドン)では5世帯9人が避難所や親戚宅に避難した。
また、前日午後10時53分ごろには、釜山沙上区掛法洞(クェボプドン)の駐車場に水が溜まっているとの通報があり、消防が排水支援に出動。
14日午前1時16分ごろには、釜山都市鉄道の沙上-下端線の駅舎工事現場で大量の漏水が発生したとの通報もあった。
気象庁によると、釜山の雨は15日午後には止む見込みで、予想降水量は20~6ミリとされている。
現在、内陸部では雨が一時的に収まっているが、昼から再び雨が降り始めると予想される。
特に14日夜から15日朝にかけて、江原道嶺東(ヨンドン)地方を中心に強い雨が予想されており、15日までに鬱陵島(ウルルンド)で最大150ミリ、嶺東では120ミリ以上の豪雨となる見込み。ソウルなど内陸部でも10~50ミリの降水が予想されている。
今回の雨は15日午後に一時的に止む見通しだが、16日からは北から再び雨雲が南下し、週の後半まで長く続く可能性がある。
気象庁関係者は、「14日午前から15日未明にかけて一部の地域では雨が弱まる時間帯もある」としたうえで、「雨の影響で気温が一時的に下がるが、雨がやんだ後は湿度が高まり、体感気温は再び31度前後まで上がり蒸し暑くなる」と注意を呼びかけた。
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