北朝鮮労働党機関紙の労働新聞は14日、「外務省の招待でわが国を訪問していたロシアのラブロフ外相が13日に出発した」とし、崔善姫(チェ・ソンヒ)外相などが元山葛麻飛行場で見送ったと報じた。 [ニュース1]
ラブロフ外相は11日、北朝鮮に到着した当時と同じく元山葛麻(ウォンサン・カルマ)飛行場から出国した。崔善姫(チェ・ソンヒ)外相とマツェゴラ駐北朝鮮ロシア大使がラブロフ外相の一行を見送った。
葛麻飛行場はかつて軍事用だったが金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の重要事業である元山葛麻海岸観光地区開発計画を推進しながら民間空港の「葛麻空港」となった。
ラブロフ外相は訪朝期間中、江原道元山に滞在しながら金委員長と「ヨット会談」をした。歓迎の宴会も観光地区内の明沙十里(ミョンサシムリ)ホテルで開かれた。
労働新聞によると、金委員長は専用ヨットでの会談で両国関係について「朝ロ両国はすべての戦略的問題で見解が一致している」と述べた。北朝鮮がラブロフ外相一行を新しく開場した元山葛麻海岸観光地区に招待したのは、ロシアから観光客を誘致する狙いがあると分析される。
北朝鮮訪問日程を終えたラブロフ外相は14、15日に天津で開催される上海協力機構(SCO)外相会議に出席するため、この日、中国入りした。
ロシア外務省によると、ラブロフ外相は北京で中国の王毅外相と会った。ラブロフ外相は中国で開かれるSCO外相会議に出席する予定だ。
ロシア外務省は「双方は米国との関係、ウクライナ危機の解決見通しについて議論した」とし「国連と安全保障理事会、SCO、BRICS、G20、アジア太平洋経済協力会議(APEC)など国際舞台で両国間の緊密な協力強化を強調した」と明らかにした。
ロシアのプーチン大統領は2022年2月、北京冬季オリンピック(五輪)出席を契機に中国の習近平国家主席と首脳会談を行った。当時、双方は「両国間の友情に限界がなく、協力できない分野はない」という内容の共同宣言文を発表し「限界のないパートナーシップ」を公式化した。その後、プーチン大統領は何度か中国を「同盟国」または「戦略的パートナー」と呼び、両国間の協力の重要性を強調した。
この記事を読んで…