北朝鮮の金正恩国務委員長が12日、ロシアのラブロフ外相と新しく開業した江原道元山葛麻海岸観光地区で会談したと、労働新聞が13日報じた。左からロシアのルデンコ外務次官、ラブロフ外相、マツェゴラ駐北朝鮮ロシア大使。 [労働新聞=ニュース1]
同紙はこの日、ラブロフ外相と崔善姫(チェ・ソンヒ)外相が前日に行った「第2次戦略対話」の公報文を翌日公開した。公報文によると、ロシア側は「朝鮮半島情勢に関連し、北朝鮮の現地位を否定しようとする任意の試みに断固反対する」と明らかにした。北朝鮮も「ロシア政府のすべての措置に対する全面的共感と支持」を表した。
統一研究院のオ・ギョンソプ研究委員は「朝ロ両国が韓半島(朝鮮半島)問題でも積極的に協力するという意志を対内外に明らかにした」とし「ロシアが今後、朝米はもちろん南北対話でも北の後ろ盾を自負する可能性が高い」と話した。
実際、ロシア外務省は13日(現地時間)の声明で「(朝ロ)双方は朝鮮半島緊張の背景に米国と同盟国が軍事活動を強化し、核兵器を含む軍事訓練を繰り返し実施した結果という点に同意した」と明らかにした。韓半島緊張の原因を韓米に押しつけて北朝鮮をかばう立場を改めて確認したのだ。
専門家の間では両国が公開していない議題に北朝鮮軍のロシア追加派兵や労働党創建80周年(10月10日)行事を契機にした高官級交流が含まれた可能性が高いという見方が出ている。慶南大のイム・ウルチュル極東問題研究所教授は「北の立場で労働党創建80周年行事は体制の正統性と金正恩委員長リーダーシップを最大化する重要イベント」とし「朝中ロ協力の頂点を演出し、対内外メッセージ発信効果を最大化しようとするだろう」と話した。
この記事を読んで…