11日、ロシアのドローン攻撃で被害を受けたウクライナ・オデッサの建物 [ロイター=聯合ニュース]
ウクライナ軍のブダノフ情報総局長は11日(現地時間)、ブルームバーグ通信のインタビューで「北朝鮮は(武器)備蓄量が莫大であり、24時間生産が行われている」とし、こうした事実を明らかにした。続いて、北朝鮮は弾薬だけでなく弾道ミサイルや砲撃システムもロシアに提供しているとし、「これらは良い武器」と評価した。また、過去3カ月間にウクライナ軍情報部隊が受けた損失のうち約60%が北朝鮮製武器を利用した砲撃のためだったと伝えた。
北朝鮮は昨年、ロシアと「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結して以降、両国間の軍事協力をより一層深めている。ウクライナと西側の軍事情報当局は、北朝鮮の武器支援がロシアの侵攻長期化の重要な要因だと判断している。
ブルームバーグ通信はブダノフ局長の今回の発言が事実かどうかは独自に確認できないと伝えた。しかし北朝鮮産武器がウクライナ戦場で主力として使用されている状況は引き続き捕捉されている。
ウクライナ軍はこの日もテレグラムチャンネルを通じて北朝鮮産武器を最前線で破壊する映像を公開した。公開された映像には、ウクライナ東部クピヤンスクの茂みに隠されていた北朝鮮製「75式多連装ロケット」がドローン攻撃で破壊される場面があった。ウクライナ軍はこの攻撃について「ブレヴィー旅団」によるものだとし、「北朝鮮が最前方の現実に耐えられなかった」と主張した。先月27日にもウクライナ軍はロシアに提供された北朝鮮製M1991放射砲をドローンで破壊する場面を映像で公開した。
安保専門家らは北朝鮮がウクライナ戦争で自国の通常兵器をテストし、派兵を通じて実戦経験を蓄積していると分析している。
ブダノフ局長はトランプ米大統領について「(停戦に対する)彼の立場に変わりはない。メディアに出てくる姿だけで批判してはいけない」と明らかにした。続いて「一国の情報トップとして私はもう少し多くのことを知っている」とし、トランプ大統領に対する支持を表した。ブダノフ局長は米国のウクライナ軍事支援が近い未来も続くとみて、対空防御武器の追加支援も期待すると述べた。
これに先立ちトランプ大統領は「ウクライナから要請があり(支援するかどうか)調べてみる」とし、米国産「パトリオットミサイル体系」支援の可能性に言及した。
ブダノフ局長は年内に停戦交渉が妥結するべきであり「それは可能か。そうだ。難しいのか。そうではない」と強調した。
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