アル・ヒラルとのFIFAクラブW杯8強戦のクーリングブレイクで水分を補給するフルミネンセFCの選手 [AP=聯合ニュース]
2025国際サッカー連盟(FIFA)クラブワールドカップ(W杯)が開催されている米国ではヒートドーム現象のため東部地域の昼の気温が30度半ばまで上がった。ユベントス(イタリア)のイゴール・トゥドール監督は2日、マイアミで開催された大会16強戦でレアル・マドリード(スペイン)に0-1で敗れた後、「選手10人から交代(アウト)要請があった」と明らかにした。各チーム1試合あたり5人まで交代できる中で交代要請が相次いだのは、選手たちがどれほど耐えがたい状況であるかを傍証している。試合当時の気温は30度、湿度70%だった。シンシナティで試合を行ったドルトムント(ドイツ)のニコ・コバチ監督も「サウナから出てきた時のように汗が流れた」と話した。
FIFAは欧州のテレビのゴールデンタイムに合わせて多くの試合のキックオフを米現地時間の正午または午後3時に決めた。英ポーツマス大のマイク・ティプトン教授(応用生理学)は「来年の北中米ワールドカップ(W杯)のキックオフ時間は午前9時を考慮しなければいけない」と主張した。先月、昼の気温が36度を超えたセントルイスでは、メジャーリーグ(MLB)試合の途中、シンシナティ・レッズの遊撃手エリー・デラクルーズ が守備の途中で嘔吐した。
スポーツメディアのジ・アスレチックは専門家らを引用し「暑さのため体温が上がれば脈拍数が高まる。イングランドプレミアリーグの選手は1試合あたり普通2リットルほどの汗が出る。湿度が高い時は最大5リットルの水分を排出する」と伝えた。炎天下の観客も熱中症の危険がある。英ロンドンでウィンブルドンテニス開幕日、気温が32.3度となり、観客が倒れて試合が中断した。
韓国国内でも熱帯夜につながる猛暑のため競技場を訪れるサッカーファンが減少した。竜仁(ヨンイン)ミルスタジアムで行われた東アジアサッカー連盟(EAFF)E-1チャンピオンシップ(東アジアカップ)の場合、韓国-中国戦の観客が4426人に終わった。欧州組が抜けたとはいえ、国家代表の試合(Aマッチ)では異例に少ない。東アジアカップの主催側は気温が30度を超えればハーフタイムのほか前半・後半30分にそれぞれ最大3分の「クーリングブレイク」を、30度以下でも水を飲めるように「ドリンクブレイク」をそれぞれ入れる。国内外のスポーツ界が地球レベルの猛暑対策に忙しい。
韓国プロ野球は8日、緊急猛暑対策を発表した。5回終了後に実施する「クリーニングタイム」を従来の4分から10分に増やした。また9月1-14日の日曜日の試合開始を午後2時から午後5時に遅らせた。この期間にはダブルヘッダーもしない。特に試合時間に35度以上となる場合が2日以上続いた場合は試合を延期する。
猛暑に対応するチーム・選手の事例もみられる。ジ・アスレチックによると、サッカー北中米W杯を控えてイングランド代表チームは「加熱テント」特訓をしている。MLBタンパベイ・レイズの投手ライアン・ペピオは体温を低める装置を利用して手のコンディションを維持する。
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