イスラエルのネタニヤフ首相(左)とトランプ米大統領。両首脳は7日(現地時間)、米ワシントンDCのホワイトハウスで夕食会を行った。 [AP・EPA=聯合ニュース]
CNNによると、この日、両首脳は米ホワイトハウスのブルールームで夕食会を行った。この席でネタニヤフ首相はノーベル委員会に送ったノーベル平和賞候補推薦書簡をトランプ大統領に渡した。ネタニヤフ首相の訪米はトランプ政権2期目に入って今回が3回目となる。
ネタニヤフ首相は書簡を伝えながら「トランプ大統領は今この瞬間にも一つの国、一つの地域で平和を築いている」とし「イスラエルとガザ地区のハマス(パレスチナ武装組織)の戦争を含め、世界の葛藤を終結させようとする努力は当然この賞を受賞する資格がある」と述べた。これに対しトランプ大統領は「本当に感謝している。ビビ」と答えた。「ビビ」とはネタニヤフ首相の愛称であり、トランプ大統領は感動したよう表情だったと、CNNは伝えた。
トランプ大統領はその間、ノーベル平和賞候補に挙がってきた。過去にトランプ大統領がインド・パキスタン紛争、セルビア・コソボ紛争を仲裁したという理由からだ。トランプ大統領自らもイラン核施設爆撃を考慮していた先月20日、「私はノーベル平和賞を4、5回受けるべきだった」と主張した。最近インターネット上ではトランプ大統領が「(ノーベル平和賞授賞式が開かれる)ノルウェーを爆撃する前にノーベル賞をよこせ」と話すフェイクニュースの掲示物まで登場した。
ただ、トランプ大統領がノーベル平和賞候補に挙がるのが適切かどうかについては異見がある。トランプ大統領がガザ戦争でイスラエルの無差別的な攻勢を黙認し、ガザ地区の住民の苦痛に背を向けたという批判などだ。ネタニヤフ首相はガザ戦争に関して戦争犯罪容疑で国際刑事裁判所(ICC)に手配された状態でもある。
この日の夕食会では、米国の仲裁で現在交渉中のイスラエル-ハマス間の停戦と人質解放についても議論された。米ホワイトハウスのレビット報道官は「現在トランプ大統領の最優先順位は、ガザ地区での戦争を終わらせてすべての人質を解放すること」とし「イスラエルが支持する停戦提案がハマス側に伝えられ、ハマスがこの提案を受け入れることを望む」と述べた。
ネタニヤフ首相はトランプ大統領との会談の前、米国のウィトコフ中東特使とルビオ国務長官とも会った。ウィトコフ特使は今週後半にカタール・ドーハに移動し、残りの議論を進めると予想される。これに先立ちイスラエルとハマス側の代表団は6日、ドーハで間接方式で停戦交渉を始めたが、隔たりを狭めることができず、結論を出せないまま1次会談を終えた。
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