トランプ米大統領(左)とウクライナのゼレンスキー大統領 [AFP=聯合ニュース]
マルカロワ駐米ウクライナ大使(左)が2022年3月1日(現地時間)、ワシントン議事堂で開かれた議会合同国政演説で当時のバイデン大統領の歓迎の中、ジル・バイデン大統領夫人から拍手を受けている。 [AP=聯合ニュース]
この情報筋によると、新任の駐米大使候補にはデニス・シュミハリ首相、オリハ・ステファニシナ副首相、ルステム・ウメロフ国防相、ヘルマン・ハルシェンコ・エネルギー相らが挙がっている。
ブルームバーグ通信によると、ゼレンスキー大統領は外務省に次期駐米大使の任命を米国務省側と議論するよう指示し、これはトランプ政権と円滑に協力するためだと伝えた。
米ホワイトハウスとマルカロワ大使はこうした報道に対する論評していない。
元財務相のマルカロワ大使はロシアによるウクライナ侵攻が始まる1年前の2021年2月、女性では初めて駐米ウクライナ大使に任命された。
マルカロワ大使は共和党から民主党寄りという批判を受けてきた。大統領選挙政局だった昨年9月25日、共和党はゼレンスキー大統領が民主党を後押ししようと米大統領選挙に介入しようとしたと非難し、マルカロワ大使の交代を要求した。
FOXニュースによると、米共和党所属のジョンソン下院議長は当時、ゼレンスキー大統領に書簡を送り、マルカロワ大使を直ちに解任するよう促した。ジョンソン議長はマルカロワ大使が米大統領選挙を控えて共和党を「意図的に排除」し、米国民の税金でゼレンスキー大統領が激戦地を訪問するよう準備したと主張した。
ゼレンスキー大統領は昨年9月22日、ペンシルベニア州スクラントンの弾薬工場を訪問し、ウクライナに必要な155ミリ砲弾を生産している労働者に謝意を表した。国連総会出席、米国・ウクライナ首脳会談などのための米国訪問日程の始まりだった。ジョンソン議長は書簡で、ゼレンスキー大統領の弾薬工場訪問を「民主党を助けるための党派的な選挙運動行事」と描写した。
英日刊フィナンシャルタイムズ(FT)は、ウクライナ駐米大使の交代が来週中と予想される戦時内閣大幅改編と同時に進められるという見方を示した。FTは匿名の情報筋を引用し、「ゼレンスキー大統領がホワイトハウスと同時に米国議会の理解を得ることができる人物を新任駐米大使に任命しようとしている」と伝えた。
ウクライナのキーウで欧州連合(EU)外交官として勤務した経歴があるバラス・ヤラビク氏はFTに今回の交代について「戦略的方向の変化を表示するというよりも(トランプ政権の)不満を解消しようということに目標がある」と論評した。
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