5月17日、カザフスタン・アスタナで開かれた第2回中国-中央アジア5カ国首脳会談(C5+1)に中国の習近平国家主席が出席した。[写真 EPA=聯合ニュース]
ドナルド・トランプ第1期政府時に最初の大統領補佐官(国家安全保障担当)を務めたマイケル・フリン氏は6月27日(現地時間)、ソーシャルメディアを通じてこのような習氏失脚説を主張した。フリン氏はこの日、X(旧ツイッター)に「中国に注目している人々は中国共産党の核心構成員、特に大衆と国家安保部署の信頼喪失を綿密に注視する必要がある」とし「中国で明らかに権力移動が起きている」と記した。あわせて「中国のリーダーシップ変化は途方もない果を招くことになる」と指摘した。
フリン氏は習氏の後継者を象徴するかのように3人の主要人物の写真を掲載した。中国権力序列6位の丁薛祥・国務院副首相、陳吉寧・上海党書記、張又侠・中央軍事委員会副主席らだった。
これに関連し、6月30日台湾自由時報は最近中国軍部の動きに注目した。習氏の側近であり中央軍事委員会副主席の何衛東氏、苗華氏が失脚した背景に軍部内暗闘の可能性が浮上した。習氏は2人を前面に出して軍部実権者である張又侠氏と側近を粛清しようとしたが、かえって失脚させられて軍事力掌握に失敗したということだ。
自由時報は「習近平は中央軍事委員会主席を維持しているが、名目上にすぎない」と指摘した。続いて「習近平が反対派と交渉し、本人が退く条件として側近である丁薛祥が総書記、胡錦濤前主席の支持を受ける陳吉寧が首相、張又侠が中央軍事委主席を務めて集団指導体制を復元することに合意した」と失脚説を解説した。
一部では習氏の影響を受ける丁薛祥の執権を防ぐために汪洋前政治協商会議(政協)主席、胡春華副主席などが代案として議論されているという。2人は胡錦濤前主席と温家宝前首相らが支持する人物だ。
中国事情に明るい米国の元バミューダ駐在大使グレゴリー・スレイトン氏も習氏の失脚説を扱った記事を28日にニューヨーク・ポストに寄稿した。スレイトン氏は「習近平は健康が不安定で8月党中央委員会第4回全体会議(4中全会)で引退するか、名前だけ職責を維持する可能性がある」と予想した。あわせて「2022年習近平から屈辱を受けた後、胡錦濤氏ら元老が水面下で権力を掌握した」と主張した。
また習氏の父親・習仲勲を賛える習仲勲記念館が5月に開館して「関中革命記念館」に名称変更し、5月末から6月初めまで党高位幹部が外国高位要人と面会する時、習氏が痕跡をなくしたのはもちろん、党機関紙「人民日報」が習氏関の連ニュースを掲載しない点などを失脚の兆候に挙げた。
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