Netflixアニメ『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』監督「英語で韓国文化を広められることを誇りに思う」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2025.06.26 14:29
Netflix(ネットフリックス)アニメ『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のマギー・カン監督。[写真 Netflix]
カン監督は25日、Netflixを通じて「特に韓国での反応を心配したが、とても楽しんで見てくれたようで緊張が解けた」と話した。続いて「私たちが持っている不安、恐れのような部分を完全に認めて受け入れることは大変だが、これを克服していこうとする努力は可能だと思う。そうした時、はじめて本当の自分になれるというメッセージをこの映画を通じて伝えようと思った」と説明した。
カン監督はまた韓国で生まれて5歳の時にカナダ・トロントに移民した個人史を公開して「文化的には韓国人だが北米で育ったので両側の世界に足をつけていると考えている。英語で韓国文化を広める方法が私には合うと考えてできるだけ韓国らしい映画を作ろうと心がけた」と付け加えた。
K-POPを主題にした映画を作ることを決心した契機については「韓国文化に対するアニメ映画が登場したらどれだけ素晴らしいだろうかといつも思っていた。そんな時に悪鬼デザインが素晴らしく見え、K-POPアイドルで退魔師の正体を隠したらいいのではないかというアイデアが頭に浮かんだ。K-POPが取り入れられて自然にミュージカル映画になり、もう少しリアルな女性主人公を前面に出したスーパーヒーローの物語を語ることができた」と話した。
この過程でカン監督は、音楽とダンスで妖怪を退治するクッ(韓国の悪魔祓いの儀式)、往々にして女性として描かれる韓国の巫堂(巫女)を主人公のガールズグループのイメージと結びつけた。退魔師ガールズグループのコンセプトが視聴者にすんなりと入っていくためには音楽も重要な要素だった。リアルなK-POP音楽を作るために韓国のレーベルとコラボレーションをすることを優先に考え、この中でTWICE(トゥワイス)との出会いにつながったという。
カン監督は「THEBLACKLABLE(BIGBANGのSOLやBLACKPINKのロゼが所属)の音楽が劇中ガールズグループ『HUNTR/X(ハントリックス)』のムードや感性にぴったりだと考えた。BTS(防弾少年団)やTWICEのようなアーティストとともに作業した経験がある方々も合流しながら最大8回修正を経て歌が誕生した。TWICEは多くのOSTのうち『TAKEDOWN』を選んで歌ってくれただけでなく、映画の広報も一緒にして下さった素晴らしいパートナー」と話した。
衣装や食などの背景にも韓国的な要素を取り入れるために知恵を絞った。デザインのためにチームメンバー10人ほどを連れて韓国旅行をしながら北村(ブクチョン)がどれほど道が険しいか、民俗村はどのようにしてできたのか、明洞(ミョンドン)通りのレンガや道のデザインはどうかなど詳細に写真を撮って分析したという。
「『箸とスプーンの下に紙ナプキンを敷くことがとても重要で、この部分を必ず追加しなければならない』というスタッフの意見を反映しました。その他にも私が小さかった時に好きだった韓国料理も追加しました。英語のセリフですが、まるで韓国語を話すような口の形を作ってくれたアニメーターなど、すべての領域に韓国の方々の手助けと韓国的なディテールが入りました」
作品にはキム・ユンジン、イ・ビョンホン、アン・ヒョソプら韓国俳優も参加した。イ・ビョンホンは映画のコンセプトが素晴らしいと言って快く声優として参加し、キム・ユンジンは単に現代の韓国を描くことを越えて韓国伝統が融合されている部分を好評した。カン監督はまた「Kドラマの男性主人公役ができる俳優を迎えることが私たちの夢だったが、アン・ヒョソプがキャスティングされて私たちの物語がよりリアルさを増した」と喜んだ。
全世界で韓国文化が注目されることについては「英語で韓国のことを語るということが、別の見方をすれば変に感じられるかもしれないが、このように文化的に全て韓国的な映画が米国の会社によって製作されるという事実は韓国文化が持つ強力なパワーを物語っている証拠ではないかと考える。韓国文化がいかに発展してきたか、韓国が文化的にどれくらい大きなパワーを持っているかを示す事例なので大きな誇りを感じる」と強調した。
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