25日(現地時間)、オランダ・ハーグで首脳会談をしたトランプ米大統領(右)とウクライナのゼレンスキー大統領 [ロイター=聯合ニュース]
ゼレンスキー大統領は当時、ウクライナの象徴である三叉槍が描かれた黒の長袖シャツに軍の作業服のようなカーゴパンツを履いていた。ゼレンスキー大統領は開戦初期から同じデザインの服装だった。ロシアと戦争をする意志を表すものと評価される服装だ。
この日の公開会談で、保守性向のケーブルチャンネル「リアル・アメリカズ・ボイス」の記者がゼレンスキー大統領に「なぜスーツを着ないのか(Why don’t you wear a suit?)」と尋ねた。記者らは「この国で最高級の事務室にいるが、あなたはスーツ着ることを拒否した」とし「スーツはあるのか。多くの米国人はあなたがこの席の威厳を尊重していないと考える」と述べた。
これに対しゼレンスキー大統領は「当然(スーツは)ある。戦争が終わった後に着る」と答え、「おそらくあなたと似た服を着るだろう。もっと良い服を着るかもしれない」と受け返した。
当時、トランプ大統領補佐陣がゼレンスキー大統領側にホワイトハウスを訪問する時は軍服のような服を着るなと助言したというエピソードも報道された。米現地メディアのアクシオスは2人の消息筋を引用し「トランプ大統領をいら立たせたた小さな要因の一つは、ゼレンスキー大統領がスーツを着なかったという事実」と伝えたことがある。
オランダ・ハーグでトランプ大統領に会ったゼレンスキー大統領は黒のジャケットとシャツを着ていた。ネクタイは着用せず、運動靴を履いてビジネス姿ではなかったが、それなりに格式ある姿だった。
トランプ大統領は記者会見で会談結果に関する質問に「良い会談だった」とし「これ以上の会談はなかった」と答えた。「この戦争はとても『難しい』戦争」とし、ゼレンスキー大統領について「勇敢な戦いをしている」とも話した。
トランプ大統領は「今は戦争を終わらせる良い時期」とし「ロシアのプーチン大統領と電話をし、終わらせることができるか見てみる」と話した。
ゼレンスキー大統領も「長くて実質的な対話だった」とし「トランプ大統領に感謝し、米国に感謝する」と述べた。また「中東の作戦の成功を祝う」とも伝えた。
ただ、ゼレンスキー大統領は停戦を含む戦争のすべてについて議論したと明らかにしたが、トランプ大統領は停戦について議論しなかったと別の発言をした。
トランプ大統領の仲裁でトルコのイスタンブールで2回開かれたロシア・ウクライナ直接交渉は捕虜交換のほかには特に成果なく終わった。その後、ロシアとウクライナは戦闘と空襲を続けている。
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