25日、ソウル・新沙洞のカロスキルで市民が空店舗の前を通り過ぎている。キム・ギョンロク記者
こうした事情からかこの地域の店舗賃貸料の相場は半分になった。2010年代後半には3.3平方メートル当たり100万~150万ウォンに達したが、最近では70万ウォン台だ。カロスキルで不動産仲介業を運営するヤン・ソンウォンさんは「商圏が勢いを失っているのにここにこようとする人がいるだろうか。賃貸料が安くなったというが、飛びつくほどの水準ではないので4~5年にわたり空室の所もある」と話した。
自営業者の生計拠点である商圏が崩壊している。一部商圏はコロナ禍当時より厳しい沈滞に陥っている。商圏が弱まると客のいない店を維持できなくなった自営業者が徐々に廃業に追いやられ、さらに空店舗が増え商圏がさらに沈む悪循環が続いている。
世界的商業用不動産会社クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドによると、ソウルの明洞(ミョンドン)、江南(カンナム)、弘大(ホンデ)、カロスキル、梨泰院(イテウォン)・漢南(ハンナム)、清潭洞(チョンダムドン)、聖水(ソンス)のソウル7大商圏の1-3月期の平均空室率は15.1%となった。店舗物件100カ所中15カ所が空いているという意味だ。2019年の2倍だ。
カロスキルの空室率は41.6%で、店舗物件5カ所のうち2カ所が空いていた。2019年には4.5%で空き店舗を探すのが難しかったが、その後空室率が上がり続け今年1-3月期は過去最高を記録した。
◇従業員解雇し3カ月開店休業状態…開店時間遅らせて耐える店も
江南も2019年の4.3%から現在は18.9%に、弘大は5.4%から10.0%に増加した。ブランドショップが並んでいた清潭洞は15.7%、梨泰院・漢南は10.8%と苦戦している。外国人観光客など流動人口が増えた明洞だけが5.2%と2019年の4.5%水準を回復した。ソウル市商圏分析サービスによると1-3月期に明洞を訪れた流動人口は前年同期比8.6%増の8万5792人だった。
<韓国自営業リポート>120メートル歩いて通行人は10人ほど…「空室率42%」のカロスキルは悲鳴(2)
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