京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)の水原地方検察庁。[写真 ニュース1]
水原(スウォン)地検刑事3部(部長検事イ・ドンヒョン)は香港・韓国・日本3カ国を舞台に、金塊を大量密搬送した元締めAと中間管理人B・Cら3人を拘束起訴したと19日、明らかにした。投資家2人と募集・引率・運搬人13人ら15人は不拘束起訴された。
彼らは日本と香港間の金塊の差額を狙って香港で金塊を購入し、日本へ不法搬入した容疑がもたれている。グループは日本政府が香港発旅行客に対する金塊密輸取り締まりを強化したことに対応し、「出発地洗濯」のために韓国仁川(インチョン)空港を経由した。引率人と運搬人は仁川空港の乗り換え区域内のトイレでいわゆる「運搬人すり替え」手法で金塊を秘密裏にやりとりした。
検察は麻薬事件を捜査している際に韓国人女性2人が日本福岡空港に金塊を不法搬出しようとして摘発された事実を確認し、直接捜査に出て密輸組織全体を一網打尽にした。特に背後勢力まで追跡・摘発し、再犯の可能性も元から遮断した。
実際、背後勢力のCは同種の犯行で重刑を宣告されて服役中にこの事件の共犯を拘置所に呼び入れて金塊密搬送を指示して犯行資金2億4000万ウォンを投資した。
また別の投資家Dは弁護士で、共犯者だ。Cの過去の金塊密搬送事件を弁護し、犯行手法や収益構造を熟知していたDは金塊密搬送に参加するために所属法務法人の資金を横領して1億ウォンを投資した。DはAに国内関税法の適用を回避するさまざまな法律的コンサルティングまで行った。
検察はDに対して「法律家としてモラルハザードの典型的な姿が確認された事例」とし「ただし犯行初期に運搬人2人が日本で検挙されて金塊が押収されたため経済的利益を全く得られなかった点を考慮して不拘束起訴し、大韓弁協に懲戒処分を申請した」と説明した。
検察関係者は「被告人が犯罪に相応する刑を宣告されるように控訴維持に最善を尽くし、今後も各種密輸犯罪に厳正に対応する」と強調した。
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