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買春男性400万人の個人情報収録…韓国警察も驚いたアプリ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

容疑者らが流布した買春男性の個人情報を収集した違法アプリ。買春した男性400万人の個人情報が確認された。[写真 京畿南部警察庁]

2023年11月、京畿道(キョンギド)のある違法性風俗業者。現場を取り締まった京畿南部警察庁風俗捜査チームの目に止まったのは事業主の携帯電話に設置されたあやしいアプリケーションだった。アプリを実行すると全国の買春男性の連絡先だけでなく業者利用回数、評判、性的趣向などの情報が現れた。取り締まり警察官と疑われる人物の情報も入っていた。このアプリに登録された買春男性の電話番号は約400万件。全国2500人ほどの違法性風俗業者がこのアプリに加入していたことがわかった。

買春した男性の個人情報を違法に入手してモバイルアプリを作り違法性風俗業者に提供した男らが警察に捕まった。京畿南部警察庁は18日、個人情報保護法違反と犯罪収益隠匿規制法違反容疑で責任者のA容疑者と室長のB容疑者を拘束送検したと明らかにした。また、彼らがアプリ利用料として売買春事業主から受け取った犯罪収益金46億ウォンのうち23億4000万ウォンに対し起訴前に没収・追徴保全を申し込み還収する予定だ。


彼らは2023年3月から今年2月まで買春男性の個人情報が入ったアプリを配布・運営した容疑を受けている。フィリピンのセブに居住するA容疑者は過去に賭博サイトを運営しながら知り合った中国人と推定される開発者から2023年3月に「買春男性の個人情報を収集して整理したアプリを作ったので一緒に運営しよう」と持ちかけられた。携帯電話にアプリをダウンロードすれば違法性風俗業者の携帯電話に保存された情報が自動でアプリのサーバーに転送され、買春男性の情報などを共有するプログラムだった。A容疑者は開発者と収益金を分け合うことにし、賭博サイトを運営しながら親しくなった後輩のB容疑者とともにソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて密かにアプリを配布した。違法性風俗業者から1カ月10万ウォン、2カ月18万ウォン、6カ月45万ウォン程度の利用料を受け取っていたことがわかった。


A容疑者とB容疑者はアプリを運営して得た収益金の資金追跡を避けるため犯罪収益金専門のロンダリング組織に収益金の現金化を依頼した。こうして稼いだ金で高価なブランド時計と外車を買うなど派手な生活をしていた。A容疑者はフィリピンに2階建ての豪華住宅も買った。

違法性風俗業者を取り締まる過程でアプリの存在を知った警察は、追加捜査を通じてアプリを流布した者と、A容疑者とB容疑者の収益金を含む1600億ウォン相当の犯罪資金をロンダリングしたグループ12人を検挙し2人を拘束した。犯罪資金洗浄グループが保有する不正口座50件ほどを追跡し現金の受け渡し場所などに設置された防犯カメラ100台を分析して彼らを検挙した。

警察は今後このアプリを使った違法性風俗事業主を対象に売買春斡旋容疑の有無を捜査する予定だ。警察関係者は「現在このアプリは利用できないよう遮断した状況。開発者を追跡してこのアプリを完全閉鎖するなど、高度化・知能化されていく売買春連係産業全般に対するモニタリングと取り締まりを強化し違法売買春を根絶する」と話した。



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