生放送中の爆撃に避難するイラン国営放送IRIBのアンカー、サハール・エマミさん。[写真 AFP=聯合ニュース]
スペインEFE通信によると、イラン国営放送IRIB所属のアンカー、サハール・エマミさんはこの日、テヘラン北部のIRIB本社でイスラエルの軍事作戦を糾弾する放送中にイスラエルの空爆によりスタジオに煙が上がり天井の一部が崩れる緊迫した状況に置かれた。
放送は席をはずす彼女の姿とともに放送局スタッフが「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫ぶ声が送出されすぐに画面が途絶えた。視聴者はエマミさんとIRIBスタッフの安否を心配した。
だが数分後にエマミさんは爆撃の影響を受けなかった別のスタジオに移動して放送を再開し、当初放送していたスタジオで記者らが死亡したと明らかにした。IRIBも自社スタッフに死亡者が出たと確認した。
イスラエルとイランの武力衝突中に国営放送局がミサイルを打ち込まれる類例のない状況を体験しながらも毅然と放送に復帰したエマミさんをめぐりイランでは賛辞があふれた。
イランメディアと政府関係者はエマミさんの強さと勇気を高く評価し、「抵抗の象徴」と称賛した。一部では彼女の写真をイランが主導する中東内軍事ネットワークである「抵抗の軸」の核心指導者の写真と並べて置いたりもした。
中東メディアは爆撃にも屈しないですぐ任務に復帰したエマミさんの姿はイランの声が敵の攻撃に絶対埋もれないことを強調するのに遜色なかったと論評した。
この記事を読んで…