イスラエルが13日、イランの核施設と主要軍事施設を攻撃した。今回の攻撃でイラン軍のバゲリ参謀総長と革命防衛隊のホセイン・サラミ司令官が死亡した。写真はイラン北部タブリーズ空港付近の軍事施設で黒い煙が広がる場面。 [ロイター=聯合ニュース]
イスラエルはイラン最大のガス田サウスパースなどに攻撃範囲を拡大していて、イランは弾道ミサイルでイスラエル住居地を打撃した。米国とフランスはイスラエルを支持している。米国がウクライナに支援する予定だった対空武器2万発をイスラエルに送ることにしたという話も聞こえる。トランプ米大統領は昨日、「我々がイランからいかなる形態であれ攻撃を受ければ、米軍の力と腕力が以前に見られなかった水準で反撃するだろう」と明らかにした。国際社会の仲裁努力があるが、イスラエルとイランが報復の悪循環を続ける場合、戦争は長期化する可能性もある。イランと代理勢力が主要貿易路封鎖で対抗する場合、原油や天然ガスなど国際原材料価格が急騰すると予想される。イランの核施設が攻撃を受ける姿を見た北朝鮮が、核能力増強ペースを高めるべきという誘惑に駆られることも考えられる。経済的にも安保的にも韓国政府の徹底的な対策が求められる。
何よりも韓国の安保および情報当局は今回の戦争が見せた現代戦の示唆点と教訓に注目する必要がある。イスラエルの攻撃初日、イラン軍の総参謀長、イスラム革命防衛隊(IRGC)司令官などイラン軍の首脳部と共に数人の核科学者が死亡したという。このうち相当数は自宅の寝室で被害を受けたことが分かった。イスラエルが直線距離で1800キロも離れたテヘランを「ピンセット攻撃」できたのには、イスラエルの情報機関モサドの役割が大きかった。モサドは攻撃対象の一挙手一投足を随時監視し、数カ月間にわたり目標物の近隣にドローンを隠すなど強大な情報力と実行力を誇示した。モサドは昨年9月、レバノンでヒズボラが使用する数千個の無線呼出器を同時に爆発させた。昨年7月にはハマスの指導者イスマイル・ハニヤがイラン大統領就任式に出席するために滞在したテヘランの宿舎に爆弾をあらかじめ設置して暗殺した。
現代戦は情報戦だ。正確な情報の獲得と創意的な戦法は車の両輪のようなものだ。北朝鮮と強大国の間に囲まれた韓国の軍と情報組織が教訓にしなければいけない点だ。半面、イスラエルも弱点を見せた。難攻不落という「アイアンドーム」防空網の一部がイランの弾道ミサイル攻撃に突破された。安保に100%の確信は禁物という事実を見せている。
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