三養(サムヤン)食品はブルダック炒め麺8億3000万個を生産できる密陽(ミリャン)第2工場を11日、竣工した。三養食品は韓国工場4カ所で年間28億個のブルダック炒め麺を生産して90%以上を輸出する。[写真 三養食品]
密陽第2工場はすぐ近くに位置する密陽第1工場を稼動してから2年後の昨年3月に着工した。三養食品の輸出全体の8割を占める「孝行商品」であるブルダック炒め麺の海外需要が急増すると工場増設を決めた。江原道原州(カンウォンド・ウォンジュ)、全北道益山(チョンブクド・イクサン)工場と密陽第1工場の生産量(年間20億8000万個)に密陽第2工場まで加われば三養食品の年間ブルダック炒め麺生産可能物量は28億個に増える。密陽で全体ブルダック炒め麺輸出物量の50%(約15億個)を担う予定だ。この日三養食品のキム・トンチャン代表は「私たちの目標は全世界の人々が誰でも皆知っているコカコーラのようにブルダック炒め麺の製品力で勝負する」と話した。
Kラーメンの海外攻略スピードが加速している。「スパイシーラーメンチャレンジ」で急浮上したブルダック炒め麺の他にも、辛ラーメン・インスタントチャジャン麺などは海外のスーパーでも簡単に目にすることができる人気商品だ。収益性の良い海外市場で需要が増えると生産設備拡大にも積極的だ。三養食品生産第1チーム長のホン・ギヨン氏は「今、全国の各工場で生産される物量は中国と米国への輸出用」としながら「ブルダック炒め麺、カルボブルダック炒め麺など輸出用ブルダックシリーズが会社の全体生産物量の9割以上を占めている」と説明した。
おかげで三養食品の実績は歴代最大だ。昨年の売上は前年同期比44.9%増の1兆7280億ウォン(約1828億円)、営業利益は133%急増した3446億ウォンを記録した。輸出量が毎年順調に成長して昨年は食品業界では初めて輸出7億ドル(約1007億円)記録も達成した。これに力を得て、株価も最近1年間だけで2倍近く上昇した。昨年6月11日に59万ウォンだった株価は11日119万7000ウォンを記録した。
三養食品は輸出拡大に集中する計画だ。米国関税に対する懸念が高まり、海外工場の設立も検討している。キム代表は「できるだけ国内生産を維持する計画だが、変化するグローバル市場の環境に対応するために7月中国工場の着工など海外拠点の設立も検討中」と明らかにした。
農心(ノンシム)もKラーメンの人気の恩恵を享受している。農心全体売上のうち輸出比重は2023年36.7%、2024年37.9%に大きくなっている。1-3月期には全体売上の38.8%を海外で上げた。これに対して今年初めにはオランダ・アムステルダムに欧州法人も設立した。4月ペルー・マチュピチュ付近にグローバル体験型ショップとして「辛ラーメン粉食」をオープンしたことに続いて先月東京原宿にも体験空間を用意した。農心関係者は「辛ラーメントゥーンバなど西洋人の舌に合わせたラーメン製品が人気」とし「米国や東南アジアなど従来の主力地域の他にも海外市場をさらに拡大するだろう」と話した。
オットギも昨年基準全体売上で10.2%(約3600億ウォン)だった輸出比重を2028年までに3倍に拡大して1兆1000億ウォンまで増やす計画だ。オットギ関係者は「海外ハラル市場への進入など地域別戦略を用意中で、年内20~30%水準の海外売上拡大を目標にしている」と明らかにした。
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