トランプ米大統領とイーロン・マスク氏が3月14日、ホワイトハウスで対話している。[写真 AFP=聯合ニュース]
トランプ大統領は7日、NBCニュースとの電話インタビューでマスク氏との関係回復を望まないと断言した。彼との関係が終わったと考えるかとの質問に彼は「そう思う」と答えた。
マスク氏との対話の可能性も一蹴した。トランプ大統領は「私は別の仕事をするのにとても忙しい。彼と対話する意向はない」と言い切った。その上で「マスクは大統領に対し無礼だった。私はそれを非常に悪いことと考える」と強調した。
トランプ大統領は自身の減税公約などを反映した法案に反対するマスク氏が法案に賛成した共和党議員を落選させるために民主党候補らを後援する場合「非常に深刻な結果に耐えなければならないだろう」と警告までした。その上で「共和党はいつになく団結している。3日前(マスク氏と決別する前)より団結している」と主張した。
また「イーロンが(最近自身との対立を機に)法案の長所を印象付けた。関心がなかった人たちもその法案がどれだけ良いのか知るようになった点で大きな利益がある。彼が(法案に対し)気を落として心を痛めたことが恥ずかしいことと考える」と付け加えた。
トランプ大統領はマスク氏が運営するスペースXなどの企業が連邦政府と結んだ契約を撤回するのかに対しては、権限はあるがそのようにはしないだろうとした。
彼は6日のABCニュースとのインタビューでも自身がマスク氏と通話する予定という一部の報道を否定した。「我を忘れたあの男の話か。彼は出てきて話したいだろうがいまは別に関心がない」としマスク氏を突き放した。
トランプ大統領は5日の米独首脳会談の席上ではマスク氏がソーシャルメディア(SNS)のコメントを通じてトランプ大統領弾劾に支持を表明したことに対し「とても失望した」と批判した。
大統領選挙局面で密着した2人の関係はマスク氏が先月30日に政府効率化省のトップから退いてから急速に冷え込んだ。マスク氏が大規模減税などトランプ大統領の国政課題を盛り込んだいわゆる「ひとつの大きくて美しい法案」に公開的に「おぞましくて嫌悪すべきもの」と反対し始めて破局が始まった。
一方、「関係断絶」を宣言したトランプ大統領と違い、マスク氏は衝突後にトランプ大統領を攻撃したSNSの一部投稿を削除し、所有する企業が参加している米航空宇宙局(NASA)との協力事業を継続する意向を明らかにするなど事態の影響を縮小しようとする動きを見せている。
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