2019年10月1日、中国北京で開かれた建国70周年記念軍事パレードで、DF-5B大陸間弾道ミサイル(ICBM)を搭載した軍用車両が天安門広場を通過している。[EPA=聯合ニュース]
CCTVは2日の放送で、中国の初の大陸間弾道ミサイル(ICBM)東風(DF)-5がTNT爆発力300万-400万トン級核弾頭1個を搭載できると伝えた。
TNT400万トンの威力は第2次世界大戦で米国が広島に投下した原子爆弾の約200倍の爆発力。
また最大射程距離が1万2000キロにのぼり、米国本土と西欧を打撃できるとし、正確度は500メートル以内と伝えた。諸元は全長32.6メートル、直径3.35メートル、発射重量183トン。
SCMPは中国がこれまで自国の核プログラム、特に特定のミサイル能力に関して秘密を維持してきたという点で、DF-5に関する情報が公開された理由は明らかでないと伝えた。
専門家らは中国が核能力を誇示する目的で公開した可能性があると分析している。中国軍事専門家の宋忠平氏はSCMPに「メッセージは明確だ」とし「中国が世界に見せていない、はるかに強力な力量を持つということ」と述べた。
これに先立ち中国は昨年9月25日、ロケット軍が44年ぶりに南太平洋公海上で射程距離1万1000キロの大陸間弾道ミサイル(ICBM)東風(DF)-31AGの試験発射に成功した。
1970年代初めに開発されて1981年に実戦配備されたDF-5は中国の核抑止戦略の核心に挙げられる。その後、多弾頭の搭載が可能なDF-5派生型も作られ、DF-31、DF-41など最新型ICBMも登場した。
米国防総省は中国が600個以上の核弾頭を保有し、2030年には1000個を超える見込みだと昨年、明らかにした。
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