イラクのバスラ国際競技場で行われた北中米W杯アジア3次予選の公式記者会見で発言する韓国代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督。右は黄仁範(ファン・インボム)。 [写真 KFA]
11回連続のワールドカップ(W杯)本大会進出が決まる可能性があるイラク戦を控え、サッカー韓国代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督はこのように覚悟を表した。
洪監督は5日(韓国時間)、イラク・バスラ国際競技場で行われた公式記者会見で「あす我々は容易に試合ができるとは思っていない。いろいろな面で難しい点があると考える」と述べた。
洪監督が率いる韓国代表は6日午前3時15分、バスラ国際競技場でイラクと2026北中米W杯アジア3次予選B組第9戦を行う。韓国代表のイラク遠征は1990年にバグダッドで行われた親善試合以来となる。現地の気温は44度に達するという。イラクは韓国外交部が指定した「旅行禁止国家」で治安が不安定であるため、代表チームは移動に防弾バスで利用している。ホーム試合の狂的な応援も変数だ。イラクは6万5000人の観客の応援を背に3次予選のホーム試合で無敗(2勝2分け)を続けている。
洪監督は「監督としては、選手たちがこれまでうまくやっているので、明日の試合でもやってくれると信じて期待している」とし「必ず良い勝ち点を取れるよう準備する」と語った。
B組1位の韓国(4勝4分け、勝ち点16)はイラクと引き分け以上ならW杯本大会進出が決まる。残り1試合の結果に関係なく、3位のイラク(勝ち点12)を抑えて組2位まで与えられる本大会直行チケットを獲得できる。
記者会見に同席した韓国代表MF黄仁範(ファン・インボム、フェイエノールト)は「イラク戦はW杯に進出ができるかどうかがかかる重要な試合。アウェーでイラクという良いチームと対戦するので負担感もなくはないが、選手たちは一つになって準備をした」とし「準備したことを競技場で見せることができれば良い試合になり、結果まで得られると信じている」と話した。
韓国代表はこの日現地時間の午後9時から1時間ほど行われたバスラ国際競技場での練習に選手26人全員が参加した。フォーメーションに合わせた多様な攻撃パターンを練習し、CKやFKなどセットピースも調整した。
主将の孫興慜(ソン・フンミン、トッテナム)はこの日の練習で正常にチームメートとウォーミングアップをした。表情も明るかった。孫興慜は先月の欧州サッカー連盟(UEFA)ヨーロッパリーグ決勝戦で交代出場した。足のけがが完治していないからだ。洪監督も「孫興慜に無理はさせない」と話している。
イラク戦の対戦成績は韓国が10勝2敗12分けで上回っている。韓国は昨年10月、ホームでイラクと対戦して3-2で勝利した。韓国代表はイラク戦を終えた後、バスラ空港に移動し、チャーター機に乗って7日午後に仁川(インチョン)空港に到着する予定だ。
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