6月3日の韓国大統領選挙に出馬した(左から)李在明(イ・ジェミョン)共に民主党候補、金文洙(キム・ムンス)国民の力候補、李俊錫(イ・ジュンソク)改革新党候補。[写真 聯合ニュース]
李在明候補は多者対決で49%を獲得した。続いて金文洙(キム・ムンス)国民の力候補35%、李俊錫(イ・ジュンソク)改革新党候補11%、権英国(クォン・ヨングク)民主労働党候補1%だった。今月上旬(5月3~4日)の中央日報・韓国ギャラップ調査当時の3者対決と比較すると、李在明候補(49%)は数値に変化がない反面、金文洙候補(33%)と李俊錫候補(9%)はそれぞれ2%ポイントずつ小幅で上昇した。
保守層はやや結集する傾向は見られたが、1・2位候補の格差は大幅には縮まっていない。前回の調査に比べて今回の調査で李在明候補と金文洙候補の差は2%ポイント(16%ポイント→14%ポイント)狭まっただけだった。
地域別に見た時も李在明候補の優勢は目立った。李候補は最大の勝負所であるソウル(46%)と仁川(インチョン)・京畿(キョンギ)(52%)など、首都圏で50%前後の支持率を得て、伝統的なスイング・ボーター(浮動層)地域の忠清(チュンチョン)圏(49%)でも過半に迫った。湖南(ホナム)では79%を記録した。反面、金文洙候補がリードした地域は大邱(テグ)・慶北(キョンブク)(49%)と釜山(プサン)・蔚山(ウルサン)・慶南(キョンナム)(47%)など嶺南(ヨンナム)だけだった。
大統領選挙終盤の最大変数に挙げられる保守陣営候補の単一化が実現することを前提に仮想2者対決をする場合、李在明候補(52%)と金文洙候補(42%)は10%ポイント差、李在明候補(51%)と李俊錫候補(40%)は11%ポイント差だった。保守候補から誰が出ても李在明候補が過半を得ると同時に格差が2桁に広がるという結果が出たのだ。
李在明候補の支持勢力が堅固なのは、核心勝負所で相変わらず優位を占めているからだ。中道層支持率で李在明候補は多者対決で57%を記録したのに比べて金文洙候補26%、李俊錫候補12%だった。2者対決でも李在明候補は金文洙候補(34%)と正面対決した場合は61%、李俊錫候補(35%)との場合は58%をそれぞれ記録した。
2者対決の場合に注目するべき点は李俊錫候補の躍進だった。前回の調査で李在明候補(52%)-金文洙候補(39%)、李在明候補(51%)-李俊錫候補(29%)の格差はそれぞれ13%ポイント、21%ポイントだった。今回の調査で金文洙候補は格差を3%ポイント(13%ポイント→10%ポイント)縮めた反面、李俊錫候補は10%ポイント(21%ポイント→11%ポイント)縮めた。
年齢別で見た場合、李俊錫候補が20・30世代で競争力を見せた。「李在明-李俊錫」2者対決の場合、20代の李俊錫候補(52%)支持率は李在明候補(39%)に比べて高かった。30代は李俊錫候補(43%)と李在明候補(51%)の差が8%ポイントでそれほど大きくなかった。反面、「李在明-金文洙」2者対決の場合、20代の金文洙候補(43%)支持率は李在明候補(42%)とほぼ同じだったが、30代では金文洙候補(37%)の支持率が李在明候補(57%)よりも20%ポイントも後れていた。
専門家は単一化の他にも嶺南における終盤の結集現象を主要変数として見ている。2者対決を基準とし、前回の調査と比較して釜山・慶南で李在明候補は45%から40%にやや下落した反面、金文洙候補は46%から53%に小幅で上昇した。世論調査機関「エスティーアイ」のイ・ジュノ代表は「昨年4月総選挙の時、釜山・慶南で国民の力支持層が最後に結集して同地での結果が逆転した」とし「各党は最後まで釜山・慶南に注力しなければならないだろう」と話した。韓国ギャラップ世論首席のホ・ジンジェ氏は「湖南における李在明候補の結集はほぼ完了した状態である反面、大邱・慶北や釜山・慶南では金文洙候補支持率はまだ停滞した状態」と話した。
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