国民の力が金文洙(キム・ムンス)候補と李俊錫(イ・ジュンソク)改革新党候補の一本化問題をめぐり浮上した「党権取引説」で内紛に包まれた。発端は「国民の力の親尹派が李(俊錫)候補に次期党権を与えるので一本化しようという提案をしてきた」という改革新党側の暴露(イ・ドンフン首席報道官)だった。これに対し韓東勲(ハン・ドンフン)前国民の力代表がフェイスブックに「まだ親尹派は国民の力が尹錫悦(ユン・ソクヨル)・金建希(キム・ゴンヒ)霊廟だと錯覚している」と投稿した。これに先立ち羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)議員は選挙運動に消極的な韓前代表に対し「自ら李在明(イ・ジェミョン)のトロイの木馬になってはいけない」と攻撃した。李在明共に民主党候補に劣勢の状況を覆すために保守一本化を推進するとしながらも党権の話が出れば対立するのが今の国民の力の姿だ。
求愛の対象となった李俊錫候補は一本化にはっきりと一線を画している。李候補は「政治工学的な一本化の話など不必要な言葉をしてくる方が多く、すべての電話に受信遮断を設定した」と公開した。昨日は緊急記者会見まで開いて「一本化はない」と宣言した。
状況がこのようになったのには金文洙候補の責任も大きい。突然の非常戒厳事態で行われることになった今回の早期大統領選挙で中道層の心をつかもうとするなら、弾劾の川を渡らなければいけないというのは常識に属する。しかし金候補は尹錫悦前大統領の不正選挙主張映画観覧について「(尹前大統領は)映画もたくさん見て、人ともたくさん会えばよいのでは」という反応を見せた。すでに離党した尹前大統領と一線を画そうとする党の努力に候補自身が冷や水を浴びせたのだ。
「尹錫悦リスク」をまともに整理できず、党の外縁拡張努力も進んでいない。投票が近づき浮動層が減っているが、こうした浮動層の票が国民の力側に向かっていない。韓国ギャラップの世論調査の結果、1カ月前より李在明候補の支持率は13ポイント高まったが、金文洙候補で結集した国民の力の支持率は2ポイントの上昇にとどまった(中央日報5月22日付)。浮動層をより多く引き込んでも勝利が難しい状況で、この1カ月間に差がさらに広がったのだ。李在明候補は太極旗を左腕に入れて保守陣営にまで支持を訴える中、国民の力は内部射撃で時間を無駄にしている。
金候補が出した公約には「国会議員10%縮小」「野党推薦特別監察官任命」「公共機関落下傘禁止法」など国民の関心を引くようなものもある。しかし大統領選挙後の党権に目がくらむ状況で公約に視線は向かわない。依然として党内に親尹派の影がちらつく中で中道層の心をつかむことができると考えているのなら、それは深刻な錯覚でしかない。
求愛の対象となった李俊錫候補は一本化にはっきりと一線を画している。李候補は「政治工学的な一本化の話など不必要な言葉をしてくる方が多く、すべての電話に受信遮断を設定した」と公開した。昨日は緊急記者会見まで開いて「一本化はない」と宣言した。
状況がこのようになったのには金文洙候補の責任も大きい。突然の非常戒厳事態で行われることになった今回の早期大統領選挙で中道層の心をつかもうとするなら、弾劾の川を渡らなければいけないというのは常識に属する。しかし金候補は尹錫悦前大統領の不正選挙主張映画観覧について「(尹前大統領は)映画もたくさん見て、人ともたくさん会えばよいのでは」という反応を見せた。すでに離党した尹前大統領と一線を画そうとする党の努力に候補自身が冷や水を浴びせたのだ。
「尹錫悦リスク」をまともに整理できず、党の外縁拡張努力も進んでいない。投票が近づき浮動層が減っているが、こうした浮動層の票が国民の力側に向かっていない。韓国ギャラップの世論調査の結果、1カ月前より李在明候補の支持率は13ポイント高まったが、金文洙候補で結集した国民の力の支持率は2ポイントの上昇にとどまった(中央日報5月22日付)。浮動層をより多く引き込んでも勝利が難しい状況で、この1カ月間に差がさらに広がったのだ。李在明候補は太極旗を左腕に入れて保守陣営にまで支持を訴える中、国民の力は内部射撃で時間を無駄にしている。
金候補が出した公約には「国会議員10%縮小」「野党推薦特別監察官任命」「公共機関落下傘禁止法」など国民の関心を引くようなものもある。しかし大統領選挙後の党権に目がくらむ状況で公約に視線は向かわない。依然として党内に親尹派の影がちらつく中で中道層の心をつかむことができると考えているのなら、それは深刻な錯覚でしかない。
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