梨泰院惨事で犠牲になった故イ・サンウンさんの遺族が教皇レオ14世に謁見している。[写真 梨泰院惨事市民対策会議]
梨泰院惨事当時に死亡した故イ・サンウンさんの父親ソンファンさんと母親カン・ソニさんなど遺族はこの日午前、バチカンのサン・ピエトロ広場で一般謁見を通じて教皇レオ14世に会った。同日、教皇は全世界から集まった信者たちと交流し、事前に申請した謁見者と順に挨拶を交わした。梨泰院惨事の遺族の順は13番目だった。
教皇は遺族に「韓国から来たのか」と尋ねたという。イさんの母親は「10・29梨泰院惨事で命を失ったサンウンを含む159人の魂を慰め、両親があの日の真実を突き止められるように助けてほしい」と話したという。また、レオ14世教皇に梨泰院惨事の犠牲者を象徴する紫色のリボンと星のバッジを渡した。
教皇はイさんの母親の手を握って話を聞いた。また、遺族が持ってきた犠牲者の写真が印刷された横断幕に祝福したという。
イ・サンウンさんはカトリック教理の授業過程を履修していたが、梨泰院惨事を体験した。遺族たちがこの事実を教皇庁に知らせ、教皇との謁見を申請した。教皇庁は2月と5月、一般謁見を通じて梨泰院惨事の遺族らとの教皇の面会が可能だという回答を電子書簡で伝えた。一般謁見は教皇が特別な日程がない限り、毎週水曜日の午前、信者に会って交流する公式行事だ。
先月、フランシスコ前教皇の死去で謁見が不透明になったが、レオ14世教皇が即位し、再び実現した。イさんの父親は「教皇様の祝福の中で159人の子供たちが永遠の安息の中で平和を享受することを願った感激的な席だった」と話した。 教皇庁聖職者聖長官を務めるユ・フンシク枢機卿も、遺族のバチカン訪問と教皇謁見の知らせを聞いて祝福の挨拶を伝えてきたという。
一方、教皇はこの日、一般謁見で「神様の種は実を結ぶ」というメッセージを各国から来た信者らに伝えた。
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