<韓国大統領選>尹前大統領、「不正選挙」主張したドキュメンタリー映画を観覧…李在明氏「本人は勝ったが不正選挙なのか」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2025.05.22 10:30
尹錫悦前大統領(中央)が21日、ソウルのある映画館で映画『不正選挙、神の作品なのか』を観覧している。[写真 聯合ニュース]
尹氏は21日午前、ソウルのある映画館を訪れた。韓国史講師出身のチョン・ハンギルさんの要請に尹氏が快諾して入れられた日程だ。尹氏は12・3非常戒厳宣言の理由の一つとして「不正選挙ファクト確認」を挙げて中央選挙管理委員会のサーバー点検の必要性を主張した。
上映が終了した後、尹氏は取材陣の質問には答えず映画館を後にした。チョンさんは「尹前大統領が観覧の後、『映画は素晴らしかった。製作、お疲れさまだったね』といった」と伝えた。
李在明(イ・ジェミョン)共に民主党候補は仁川(インチョン)の遊説が終わった後、「(尹氏が)今回の大統領選挙の結果さえ否認しようとするのではないかという恐れがある」という取材陣の言葉に「その選挙システムで勝利したが、不正選挙だったらどうするのか」と突いた。あわせて「国民の力と尹氏は今も一心同体のようだ」として付け加えた。李候補はこの日午後、フェイスブックに「…」と記した後、尹氏が観覧席で笑う写真を添付した。
反面、金文洙国民の力候補はこの日午後、京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)の遊説の後、「映画を見たことまで私が何かいうのは適切ではない」とし「尹氏はすでに離党し、裁判がうまくいって本人が悔しく思う点がなくなるように望む」と話した。また「映画もたくさん見て、人にもたくさん会って、そうすることは良いことではないか」とし「『このような映画を見たらチケットがなくなる』こういうことを申し上げることは適切ではない」とした。
金候補は午前の放送記者クラブ招待討論会でも「尹前大統領の映画観覧が選挙に役立つか」と聞かれると「不正選挙疑惑を完全に一掃できるように最善を尽くして努力する」と答えるのみだった。
国民の力内部では悪材料と見る雰囲気だ。金容兌(キム・ヨンテ)非常対策委員長は国会で記者団と会って「尹氏は離党して我が党と関係ない人」と線を引きながらも「反省と自重をする時ではないのか」と話した。
韓東勲(ハン・ドンフン)前代表はフェイスブックに「国民の力は『尹アゲイン、自統党(自由統一党)、ウ共党(ウリィ共和党)、不正選挙陰謀論者らと手を握ってはいけない」と記した。この日国民の力議員が集まったグループチャットでは「(尹前大統領を)丁重に引き止めてほしい」などの話が行き来した。
民主党選対委核心関係者は「国民の力も内乱勢力というフレームを外せないでいるが、尹前大統領が映画まで見た」とし「選挙に悪いことではない」と話した。
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