優勝が決まり、ロドリゴ・ベンタンクールと喜ぶ孫興慜(ソン・フンミン、7番) [AP=聯合ニュース] ]
ポステコグルー監督が率いるトッテナムはこの日、マンUに1-0で勝利し、大会の頂点に立った。孫興慜はベンチスタートだった。後半21分に左サイドのFWリシャルリソンと交代してグラウンドに立った。ペドロ・ポロから主将の腕章を受けて試合が終了するまでプレーし、チームに活力を与えた。
2016-17イングランドプレミアリーグ(EPL)2位、2018-19UEFAチャンピオンズリーグ準優勝、2020-21カラバオ杯(リーグカップ)準優勝など優勝を目の前にしながら逃してきたトッテナムは17年ぶりに優勝トロフィーを手にした。トッテナムの最後の優勝は2007-08リーグカップだった。トッテナムは今季プレミアリーグで11勝21敗5分けの勝ち点38にとどまり、17位と不振だ。かろうじて降格圏を免れた。イングランドサッカー協会(FA)カップとリーグカップでも脱落した。ヨーロッパリーグはトッテナムが優勝に挑戦できる唯一の大会だった。
孫興慜も「無冠」を雪辱した。2010-11シーズンにハンブルク(ドイツ)のユニホームを着てプロ舞台にデビューした孫興慜は今までハンブルク(3シーズン)、レバークーゼン(2シーズン、ドイツ)、トッテナム(10シーズン)を経てリーグまたは各種大会で一度も優勝したことがなかったが、この日、トッテナム入団10年目、プロ15年目で初めて優勝トロフィーを握った。孫興慜は前日の記者会見で「10年間(トッテナムで)誰も経験がない優勝をしてトロフィーを持ってみたい。トッテナムに10年間いるが、これまで一度も優勝できなかった。優勝は本当に特別なものであり、歴史的な瞬間になるだろう」と話していたが、実際に夢をかなえた。
孫興慜の優勝は意味が大きい。2018-19チャンピオンズリーグ決勝に出場したトッテナムのメンバー14人のうち唯一移籍せずチームに残っている孫興慜は、チームを引っ張ってついに優勝をつかんだ。トッテナム球団の「生きた伝説」であり「レジェンドキャプテン」として記録されるほどの業績だ。ハーフタイムにはチームメートに先に近づいてハイファイブを求める「ムードメーカー」の役割もした。チームメートも主将の孫興慜に優勝カップを抱かせるという覚悟で意気投合した。
主力GKグリエルモ・ヴィカーリオは決勝を控えて「孫興慜のためにも必ず優勝したい。彼がこの数年間チームのために見せた献身には驚く。我々はこの栄光を手にする資格がある彼のために最後まで戦う」と語った。孫興慜は韓国選手では初めてとなる記録も作成した。これまで車範根(チャ・ボムグン、当時フランクフルト、レバークーゼン)、朴智星(パク・チソン、当時マンU)、金玟哉(キム・ミンジェ、バイエルン・ミュンヘン)らがリーグまたはカップ大会で優勝したが、韓国選手が主将として欧州クラブ対抗戦の頂点に立ったのは孫興慜が初めてだ。表彰式では主将の孫興慜が慣例により優勝セレモニーの最初にトロフィーを抱え、ハッピーエンドを迎えた。
この記事を読んで…