2月に中国の北京で演説するシャオミの雷軍CEO。[写真 EPA=聯合ニュース]
サウス・チャイナ・モーニング・ポストなど外信によると、シャオミの雷軍最高経営責任者(CEO)は22日に独自開発したモバイルAP「玄戒(XRING)O1」の発表会を開催すると中国のソーシャルメディア(SNS)ウェイボーを通じて明らかにした。玄戒O1は2019年にAP開発を断念したシャオミが再挑戦して開発したチップだ。シャオミは2017年に28ナノ工程を活用したAPを自社スマートフォンに搭載したが、性能問題から2019年にチップ生産を中断しクアルコムのチップに変更している。
その後シャオミは2021年に再びチップ設計に挑戦した。それから4年で3ナノ先端チップを公開する。このチップはアップルの最新iPhone用チップが生産される台湾TSMCの3ナノ工程で生産したという。シャオミの新製品も相当な水準の性能を備えるとの見通しが出ている。性能測定専門プラットフォームのギークベンチによると、シャオミの3ナノチップは昨年サムスン電子が発売したギャラクシーS24に搭載されたクアルコムの「スナップドラゴン8Gen3」より高い点数を受けた。サムスンの場合、独自開発APブランドであるエクシノスで3ナノチップを開発したが、ギャラクシーSシリーズにはまだ搭載していない。
◇中国のチップ独立、韓国を脅かすか
雷軍CEOはこの日ウェイボーで「シャオミが先月までの4年間、半導体チップ開発に19億ドル(約2743億円)を投資した」と明らかにした。今後10年間に半導体に総額69億ドルを投資するという計画も明らかにした。現在シャオミは半導体研究開発人材2500人を抱えている。サムスン電子で半導体設計を担当するLSI事業部の総人員が1万人ほどで、このうち半分以上が開発人材だ。サムスン電子には依然として満たない水準だが、シャオミの電子機器生態系に独自のチップを搭載する場合、シャオミのチップの影響力は相当になる。雷軍CEOは「研究開発に投資する金額と人材規模面で中国3大半導体設計企業水準」と話した。
半導体業界ではシャオミの発表に対し米国の制裁にも中国の半導体技術独立は進行している点が再確認されたと評価する。米国の制裁対象であるファーウェイは装備搬入などに困難があるが、制裁リストに含まれていないシャオミはTSMCなど世界的企業と協力して中国の半導体自立水準を引き上げている。SCMPはシャオミに対し「アップル、サムスン電子などのチップ開発水準に遅れを取らないようにという努力の一環」と評価した。市場調査機関IDCによると、シャオミは世界のスマートフォン市場でサムスン電子の19.9%、アップルの19.0%に続き13.7%で3位だ。アップルは2011年からiPhoneに独自APのAシリーズを搭載しており、サムスンもギャラクシーシリーズに独自開発の「エクシノス」とクアルコムの「スナップドラゴン」をともに使ってきた。
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