韓国製化粧品コーナーで商品を選んでいる客。
特にMZ世代がファッションよりも手軽なビューティー製品に関心を示す傾向も、ファッション不況に一役買っているという分析だ。彼らはコストパフォーマンスが高く、自身の個性を表現できるビューティーアイテムを好む。こういう現象は韓国だけに限定されたものではない。化粧品輸入額を基準として日本市場で韓国は4年連続1位だ。昨年世界最大の化粧品輸入市場である米国でも史上初めて1位を達成した。グローバルラグジュアリーブランドを多数保有したフランスを抜いた。韓流をバックにつけたKビューティーブランドはアマゾン(Amazon)のようなオンラインを越えてオフラインチャンネルも攻略している。米国大型マート「ターゲット」にはKビューティーセクションが別にある。世界有名ブランドが位置した「ファンが最も愛するアイテム(Fan Favorites)」セクションまで進撃した。先月の化粧品輸出は当たり月で、前年同月比20.8%増を記録した。不況に苦しむ世界の人々は韓国製の化粧品という小さな贅沢でヒーリングを感じている。メイド・イン・コリアの日焼け止めクリームは米国の相互関税賦課を控えて爆買い熱風の主人公になった。
もちろん課題が全くないわけではない。日本市場で日本製の販売価格に比べて韓国製化粧品は半分の値段設定だ。高い価格でも競争力を確保してラグジュアリー市場まで攻略しなければならないのは課題だ。必ずやり遂げることができるだろうと信じている。
チョ・ウォンギョン/UNIST教授・グローバル産学協力センター長
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