2019年にメキシコで開かれた講演に出席したウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領。[写真 ロイター=聯合ニュース]
ウルグアイのヤマンドゥ・オルシ大統領は同日、ソーシャルメディアにムヒカ氏の死去を伝えた。オルシ大統領は「私の同志が懐かしいだろう」とし「ムヒカ氏は活動家、社会の模範、尊敬される大人だった」と哀悼した。
ムヒカ元大統領は昨年4月から食道がんを闘病してきた。今年1月には「がん細胞間転移でこれ以上耐え難い」とし、抗がん治療を中止した。
ムヒカ元大統領は「ペペ」という愛称で呼ばれ、ウルグアイの人々に国民的な人気を得た。1935年、モンテビデオで生まれた。1960~70年代には軍事独裁に対抗した左派ゲリラ「ツパマロス」活動で15年間獄中生活をした。赦免後、政界入りしたムヒカ氏は、左派の人民参加運動(MPP)を立ち上げ、議員や長官を歴任した。ついに2009年の大統領選挙で勝利し、2010年から5年間大統領職に就いた。ムヒカ氏は在任中、ウルグアイの経済成長と貧困減少に大きな成果を上げた。
しかし、真の名声は質素な生き方から生まれた。大統領の給料の9割を社会団体に寄付した。官邸の代わりに首都モンテビデオ郊外のみすぼらしい農場で妻と一緒に暮らした。通勤は古いフォルクスワーゲンビートルに乗って直接行った。
ムヒカ氏は華麗な生活を拒否し、素朴な生活にこだわった。メディアとのインタビューで「人生には値札がない」とし「私が貧しいと? いや、貧しい人は欲が多すぎる者たち」という言葉を残した。
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