ベトナムのブンタウで建造中のジャケットと呼ばれる原油生産プラットフォーム下部構造。[写真 SKアースオン]
ジャケットとトップサイドはいずれもベトナム15-1/05開発鉱区「黄金ラクダ構造」に設置される予定だ。SKイノベーションの資源開発子会社SKアースオンが鉱区の権益の25%を保有する。7月にジャケットが完工すれば船舶に載せられ約1400キロメートル離れた海上に運搬される。水深40~45メートルの海底にジャケットを設置し、長さ100メートルのパイルをジャケットの脚1本に4個ずつ、合計16個を打ち込んで固定する予定だ。SKアースオンホーチミン支社のアン・ヒョンジンPMは「来年8月にトップサイドまで完工すれば10~11月から原油を生産できるだろう。1日最大2万バレルの生産能力を備えることになると考える」と説明した。
この日、埠頭には最近探査を終えて帰航した海洋ボーリング機が停泊していた。SKアースオンは今回の探査を通じて商業生産が可能な新しい有望鉱区を確保する成果を上げた。7日には15-1/05鉱区の運営権者である米国のマーフィーが黄金ラクダ構造に近い「赤いラクダ構造」でも原油を発見し、1日2500バレル規模の軽質原油の試験生産に成功したと明らかにした。
「赤いラクダ」「赤いカバ」などと呼ばれる構造があるベトナムのクーロン盆地一帯はSKアースオンの資源開発の中心地だ。SKアースオンが1月に原油試験生産に成功したベトナム15-2/17探査鉱区「黄金アシカ構造」もこのクーロン盆地に位置している。
SKアースオンは同じ盆地内の隣接鉱区をまとめて開発するクラスタリング戦略で東南アジア地域の資源開発成果を拡大している。ベトナムは約44億バレル規模の原油とガス資源が埋蔵されていると推定される。SKイノベーショングループは現在8カ国11鉱区、3件の液化天然ガス(LNG)プロジェクトに参加しており、石油換算基準で1日平均約5万8000バレルの原油とガスを生産している。
SKアースオンのノ・ジョンヨン東南アジア事業担当は「今後10年以内に中国、ベトナム、マレーシア、インドネシアなど東南アジアを中心にペルー水準の1日4万4000バレル規模の原油を生産するのが目標」と明らかにした。
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