大韓航空が米州路線で運航中のボーイング787-10航空機 [写真 大韓航空]
大韓航空は9日午前、取締役会を開き、カナダのウエストジェット航空の株式10%を取得することを決定したと明らかにした。金額は2億2000万ドル(約320億円)。大韓航空と共に米最大航空会社デルタ航空もウエストジェット航空株15%を取得する。デルタ航空が今回取得する株式のうち2.3%はエールフランス-KLMに売却・譲渡する権利を持つ。3社ともにグローバル航空同盟「スカイチーム」所属だ。
大韓航空はウエストジェット航空株を確保してカナダで市場競争力を強化することになった。カナダは国土面積が世界で2番目に広い国で、航空交通への依存度が高い。カナダの航空市場規模は2024年基準で330億ドルと、世界で7番目に大きい。2019年以降2けた成長を繰り返し、インド航空市場に続いて2番目に高い成長率となっている。
これに先立ち大韓航空とウエストジェット航空は2012年6月から共同運航協定を結び、協力を拡大してきた。大韓航空が運航する仁川(インチョン)-バンクーバー、仁川-トロント路線だけでなく、ウエストジェット航空が運営するバンクーバー・トロント経由のカナダ国内線とカナダ-米国路線で共同運航中だ。
大韓航空は今回のウエストジェット航空株取得を通じて北米および中南米市場を拡張する計画だ。今後、両社の共同運航を増やし、韓国と北米間の航空スケジュールを広め、ウエストジェット航空の中南米ネットワークを活用して新規目的地も発掘していく予定だ。
大韓航空の関係者は「ウエストジェット航空との協力を拡大して顧客の便宜性と選択権を広め、グローバル航空会社としての地位を固めていく計画」と述べた。
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