金正恩委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長は代を継いだ兄妹政治のパワーをそのまま見せている。金与正は随時、韓国や米国に向けて談話や声明を出し、金委員長の「口」の役割をする。過去の北朝鮮の公式文書では見られなかった「私(金与正)の考えでは」という表現もためらわずに使う。自身の考えが北朝鮮の公式立場ということだ。2018年9月に平壌で開かれた南北首脳会談当時、南側当局者が首脳会談を総括した当時の金英哲(キム・ヨンチョル)労働党統一戦線部長に行事内容の一部を修正しようと提案した際、「(私には決定権がないので)金与正副部長に話してほしい」と答えたのは、北朝鮮の幹部の間での金与正の地位を表している。南北首脳会談だけでなく同年6月にシンガポールで開催された朝米共同宣言署名式に兄(金正恩)の隣でペンまで手渡すなど最高指導者の分身だ。
このような金正日と金正恩の兄妹政治は異母兄弟の牽制の中で生まれた同病相憐であり「信じるべきは血縁だけ」という共感が大きく作用したからだ。何よりも最高指導者の父に幼年期から付いて回りながら見て学んだ帝王学の同門修学関係でもある。
【コラム】金日成の父子政治、金正日・金正恩の兄妹政治…キム・ジュエの役割は(1)
このような金正日と金正恩の兄妹政治は異母兄弟の牽制の中で生まれた同病相憐であり「信じるべきは血縁だけ」という共感が大きく作用したからだ。何よりも最高指導者の父に幼年期から付いて回りながら見て学んだ帝王学の同門修学関係でもある。
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