2011年2月5日、西海上で漂流して南下した北朝鮮住民が乗ってきた5トン級小型木船。当時、北朝鮮住民31人が漁船に乗って延坪島(ヨンピョンド)海上に南下し、このうち4人が韓国に帰順し、27人は北朝鮮に戻った。[写真 聯合ニュース]
複数の政府筋によると、北朝鮮は国連軍司令部の直通電話機、別名「ピンクフォン」を通じて北朝鮮住民の漂流事実と帰還の意思を受けたが、同日まで送還方式などについて回答していない。
統一部によると、2010年以降、海上で漂流して偶発的に韓国側に渡ってきた北朝鮮住民は、平均6~7日以内に海上・陸路〔板門店(パンムンジョム)〕に戻った。過去、2011年2月に西海上に31人が渡ってきて51日間韓国側に滞在したのが最長の事例だった。
現在滞在中の北朝鮮住民は、法的地位も明らかでない。現行の北朝鮮離脱住民の保護および定着支援に関する法律は「大韓民国の保護を受けようとする場合」を対象とする。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の指示に従って北朝鮮当局が韓国側を「敵対国家」と定め、一切の接触を遮断しているのがこのような状況の原因である可能性がある。
この記事を読んで…