米カリフォルニア州ロサンゼルスの港に停泊中の商船。[写真 AFP=聯合ニュース]
米商務省傘下の経済分析局は6日、3月の貿易収支赤字が1405億ドルに達したと発表した。前月比14.0%の増加だ。1年前の685億ドルの赤字より赤字幅が2倍以上増えた。月間基準で過去最大だ。ダウ・ジョーンズが集計した専門家見通しの1376億ドルの赤字も上回った。
貿易収支は商品とサービスの輸出額から輸入額を差し引いた数値だ。サービス収支を除いた米国の3月の商品収支赤字は1635億ドルに達する。トランプ米大統領は貿易赤字を減らすとして関税戦争を宣言したが、序盤は逆効果だけ出た。3月の米国の輸出が2785億ドルで前月比0.2%の小幅の増加となる間に輸入は4190億ドルで4.4%増加した。特に消費財輸入が前月より225億ドル急増した。
これは高率の関税政策施行に先立ち企業が注文を繰り上げて輸入品在庫を確保した影響と分析される。実際に医薬品輸入は前月より209億ドル急増した。コンピュータアクセサリーなど資本財が37億ドル、自動車と自動車部品・エンジンが26億ドルなど、輸入増加幅が大きかった。
大規模貿易赤字は1-3月期の米国の国内総生産(GDP)が前四半期期比0.3%(速報値、年率基準)減少するのにも影響を及ぼした。米商務省によると輸出入(貿易)部門が1-3月期のGDPを4.83ポイント引き下げた。
ただ4月からは関税の影響が本格化し輸入額が大きく減るだろうという見通しが出ている。この日米国メディアのアクシオスは「高い関税により中国との貿易が中断され米国で最も物流量が多い港であるロサンゼルス港の今週のコンテナ物流量は昨年の同じ時期と比べ3分の1以上減少すると見込まれる」と明らかにした。
一方、韓国政府は7日に関税施行と関連して「特別な考慮」を要請する公式意見書を米国に提出した。韓国の主力輸出品である半導体や医薬品にも米国政府が品目関税を課す案を推進する中で出てきた措置だ。産業通商資源部は意見書に「米国の半導体輸入制限措置は米国の人工知能(AI)インフラ投資だけでなく韓国半導体企業の対米投資計画に否定的影響を与えかねない」という懸念を盛り込んだ。韓国政府は4日にも医薬品関税措置は不必要だという意見を米政府に伝えた。
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